この記事では、「倦怠感」と「疲労感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倦怠感」とは?
心や体が疲れてだるい感じ、物事に飽き飽きしているさまという意味があります。
倦怠には2つの意味があります。
ひとつは、物事に飽き飽きすることです。
もうそれを欲しくない、嫌になるといった意味です。
おいしいと思っていた食べものでも、続けて食べたり、毎日のように食べていたりすると、もうそれを食べたくなくなることがあります。
この状態が飽き飽きするが意味するものです。
倦怠のもう一つの意味は、心や体が疲れてだるいことです。
心がイキイキとしていない、体を動かすのがつらいようなだるさ、体が重い、このようなさまをいいます。
「感」という漢字には、かんじる、知覚という意味があります。
倦怠に感をつけると、飽き飽きした感じ、心や体が疲れてだるい感じという意味になります。
「倦怠感」の使い方
心や体が疲れている感じを指して使用します。
感じなので、検査をしても数値として異常がみられない場合があります。
「疲労感」とは?
疲れている感じという意味です。
疲労には、筋肉や神経を使い過ぎて、そのものの機能が低下をし、本来の働きを十分に果たせていない状態、つかれという意味があります。
たとえば、100mダッシュを何回も行ったとします。
できる限りの力を出して100mを何度も走ると筋肉を使い過ぎることになります。
終わったときには、その場に座り込んでしまいたくなることでしょう。
筋肉を使い過ぎた結果、歩くのもつらく、それ本来の機能が十分に発揮できない状態になっています。
この状態を指しています。
使い過ぎた結果ではなく、十分に休ませなかったために「疲労感」が出ることもあります。
睡眠は体を休めるための時間です。
十分な睡眠時間を確保できていないと、体を十分に休めることができず、疲れた感じが出てきます。
朝起きられない、体がだるい、頭がよく働かないなどの状態がみられます。
「疲労感」の使い方
疲れた感じを指して使用する言葉です。
感じなので、検査をしても異常が認められる数値が出ない場合があります。
「倦怠感」と「疲労感」の違い
どちらの言葉も心や体が疲れた感じという意味を持っており、この点は共通しています。
「倦怠感」は文章で使うことが多く、「疲労感」は話し言葉としても使われます。
また、「倦怠感」には飽き飽きした感じという意味もあります。
「倦怠感」の例文
・『栄養不足は倦怠感を招く』
・『倦怠感、頭痛、胃痛などを自覚する』
・『一週間ほど倦怠感が続いている』
・『気圧の変化による倦怠感』
「疲労感」の例文
・『疲労感がある』
・『睡眠不足による疲労感』
・『運動が終わった後の疲労感』
・『入浴をすると翌日の疲労感が違う』
まとめ
心や体が疲れた感じという意味が同じです。
「倦怠感」には飽き飽きした感じという意味もありますが、「疲労感」にはこの意味がない点が異なります。