この記事では、「数々」と「様々」の違いを分かりやすく説明していきます。
同じ漢字が連なる、似た雰囲気を持つ2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「数々」とは?
「数々」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「数々」は「かずかず」と読みます。
「数々」には「数え上げる数の多いこと。
種類の多いこと。
いろいろ」という意味があります。
例えば、学生生活には、いろいろと、楽しい思い出があるでしょう。
そこで学生生活を振り返って「数々の楽しい思い出があったな」と感慨にふけることができそうです。
また、恋人同士が別れるとき、相手に対する不満が多いかもしれません。
そのような場合は「恨みつらみの数々を、一生忘れない」などと恋人に告げるかもしれません。
さらに、誕生日に友達からたくさんプレゼントをもらった時、「数々のプレゼントをもらって、本当にうれしい」と思うかもしれません。
「様々」とは?
「様々」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「様々」は「さまざま」と読みます。
「様々」は「物事がそれぞれ違っていること。
そのようす。
いろいろ」という意味があります。
例えば、春の時期に散歩をすると、道端にたくさんの花が咲いていて、どれも形や色が違っていることが分かると思います。
このような時、「様々な花が咲いている」と「様々」を使って表現することができます。
また、学生生活を振り返るとき、バラエティ豊富な思い出が思い浮かんでくるかもしれません。
どの思い出も、種類が違う思い出だと感じたとき、「様々な思い出がよみがえる」などと言います。
他にも、「様々な人がいて、様々な考えを持っている」「同じ映画を見ているのに、見た人の感想は様々だ」などというように、「様々」を使った文章を作ることができます。
「数々」と「様々」の違い
「数々」と「様々」の違いを、分かりやすく解説します。
「数々」には「数え上げる数の多いこと。
種類の多いこと。
いろいろ」という意味があります。
一方「様々」は「物事がそれぞれ違っていること。
そのようす。
いろいろ」という意味があります。
「数々」も「様々」にも「いろいろ」という意味があり、共通した意味を持つ類語だということがわかります。
ただし「数々」は「数を重視した言葉」なのに対して、「様々」は「種類の違いと多さ」に注目した言葉になります。
そのため、何かを見たときに、数が多いと思ったときは、「数々」を使い、種類が豊富で、それぞれが違うものだと思ったときは「様々」という言葉を使ってみるといいでしょう。
まとめ
「数々」と「様々」の違いについて見てきました。
とてもよく似た言葉で、「いろいろ」という共通する意味もあります。
ただし、「数々」は「数の多さ」に注目した言葉で、「様々」は、「種類の違いと多さ」に注目している言葉という違いがあることを知っておくと、使い分けやすいのではないでしょうか。