この記事では、「リップサービス」と「お世辞」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似た2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「リップサービス」とは?
「リップサービス」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「リップサービス」は英語表記にすると「lip service」になります。
「リップサービス」には「口先だけで、調子のいいことを言うこと」という意味があります。
「リップサービスが上手ですね」「リップサービスだから、本気にしないほうがいい」などという使い方をすることができます。
「口先だけ」という点が、「リップサービス」の特徴で、逆に言えば、心ではそう思っていないことを示唆します。
例えば、上司のことを馬鹿だと思っているのに、上司の前に立つと、尊敬している、素晴らしい人物だとほめまくるような場合は「リップサービス」となります。
また、異性とのコミュニケーションにおいても「リップサービス」は使われることが多く、髪形を変えてきた女性に対して、男性が「すごく似合う」「今日はますます綺麗だ」などと調子のいいことを言う場合も「リップサービス」となります。
「お世辞」とは?
「お世辞」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「お世辞」は「おせじ」と読みます。
「お世辞」には「他人に対する愛想の良い言葉」という意味があります。
また「人に気に入られる様な上手な口ぶり」という意味があります。
「課長はお世辞が上手だ」「お世辞を言わないで下さい」などという使い方をすることができます。
ビジネスシーンで使用されることが多く、特に営業職の人が取引先に対して「お世辞」を言うのは常套手段となっています。
ビジネスシーンにおいては、「お世辞」が頻発する世界なので、そうと分かっていながら楽しく会話のキャッチボールができる人が、成功しやすいかもしれません。
「リップサービス」と「お世辞」の違い
「リップサービス」と「お世辞」の違いを、分かりやすく解説します。
「リップサービス」には「口先だけで、調子のいいことを言うこと」という意味があります。
一方の「お世辞」には「人に気に入られる様な上手な口ぶり」という意味があります。
基本的に、二つの言葉には同様の意味があり、これといった違いが見られません。
「リップサービス」の方が、口先だけで心がこもっていないという雰囲気が強い言葉かもしれません。
とはいえ、「お世辞」の場合も、口先だけで、本心から相手をほめたたえているわけではありません。
大きな違いが認められないため、相手に気に入られようと、調子のいいことを言うようなときは、「リップサービス」と「お世辞」のどちらを使ってもいいのではないでしょうか。
まとめ
「リップサービス」と「お世辞」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、特に違いが見られないため、同じ場面でどちらの言葉を使っても、間違いになることはないでしょう。