「反抗」と「反逆」の違いとは?分かりやすく解釈

「反抗」と「反逆」の違いとは?違い

この記事では、「反抗」「反逆」の違いを分かりやすく説明していきます。

「反抗」とは?

他人の意見や支持などに従わないことです。

特に年長者、権威、権力などに従わないことをいいます。

他人の意見などを跳ね返し、自分の意見を保ち続けるといった意味合いです。

親と子供のことで考えてみます。

子供が寒い外に薄着で出ていこうとしました。

それを見た親は、寒くて風邪をひくといけないと思い「ダウンを着ていきなさい」といいました。

それに対して子供は「着ない」といいます。

しかし、どう見てもその格好では寒いです。

親は子供にとっては年長者です。

その人が「ダウンを着ていきなさい」と意見をいっています。

その意見に子供は従わず、「ダウンは着ない」という自分の考えを貫き通そうとしています。

このさまが「反抗」です。

今度は上司と部下の関係で考えてみます。

上司が部下に対して「コピーをとっておいて」いいました。

このとき、部下は自分の仕事が忙しく、コピーをとる暇がありませんでした。

そのため、「嫌です。

自分でやってください」
と返事をしました。

このときだけなら、忙しかったから仕方がないと思えるかもしれませんが、こういった態度はしばしばみられました。

上司は部下に対して権力があるといえます。

その権力に逆らっているので、この態度は「反抗」的だといえるでしょう。


「反抗」の使い方

年長者、権威、権力などに逆らうことを指して使用します。


「反逆」とは?

権威や権力に従わないという意味です。

特に国家の体制や支配者などに従わないことをいいます。

ある国では1人の王が国を治めていました。

この王は、国民から徴収した税金を使って、豪華な城を立てる、高価な家具を購入する、贅沢な食事をするなどしていました。

このことに腹を立てた国民は、王の支配に対して文句をいい、支配に従わないことにしました。

王という権力のある存在に従っていません。

これを「反逆」といいます。

「反逆」の使い方

権威や権力に従わないことを指して使用する言葉です。

教師は生徒にとっては権威ある存在かもしれませんが、1人の生徒が教師に従わないことを「反逆」とはあまりいいません。

「反抗」と「反逆」の違い

どちらの言葉にも、そむく、さからうという意味を持つ漢字である「反」が使用されている通り、逆らうという意味が含まれています。

権威や権力に逆らうという意味が似ているのですが、「反逆」は特に国家や君主などに逆らうことをいいます。

「反抗」の例文

・『反抗的な態度をとる』
・『娘は反抗することがなかった』
・『反抗したい気持ちを抑える』
・『親に反抗するなんて許さない』

「反逆」の例文

・『反逆の疑いをかけられる』
・『反逆を恐れる』
・『反逆が繰り返される』
・『反逆者』

まとめ

逆らうという意味を持つ2つの言葉ですが、「反抗」は意見や支持に逆らうこと、「反逆」は国家や君主などの権威・権力に逆らうことを意味しており、それぞれ意味は異なります。

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