この記事では、「悪が蔓延る」の意味を分かりやすく説明していきます。
「悪が蔓延る」とは?意味
「悪が蔓延る」は「あくがはびこる」と読みます。
意味は「悪が広まって勢力を張る」ことです。
ここでの「悪(あく)」は「人間にとって否定すべきと評価される対象や行為や事態」など、「善」の対極にある広い概念を意味します。
「悪が蔓延る」の概要
「悪が蔓延る」の「蔓延(はびこ)る」は動詞ですが、この言葉の名詞形は「蔓延(まんえん)」です。
そして、この名詞を動詞化した使い方として、「蔓延(まんえん)する」と言う使い方もあります。
従って、「蔓延(はびこ)る」と「蔓延(まんえん)する」はほぼ同義だと言えます。
例えば「悪が蔓延る」は「悪が蔓延する」と言い換える事が出来ますし、「疫病が蔓延る」でも「疫病が蔓延する」も同義として使われます。
しかし、「雑草が蔓延る」とは言いますが、「雑草が蔓延する」とは、余り使われません。
これは単に習慣的な要素だと思われ、「雑草が蔓延する」としても間違いではありません。
次に「悪」について少し掘り下げたいと思います。
前項で「悪(あく)」は「人間にとって否定すべきと評価される対象や行為や事態」など、「善」の対極にある広い概念を意味すると記しましたが、この「善」「悪」と言う区別が、深く考えると非常に難しい点もあります。
法律的に違反する事柄は、その国においては道徳的にも許されない事項だと認識されており「悪」とする事に疑義はないでしょう。
しかし宗教や政治信条をもととした事項に関しては、絶対的に「悪」や「善」だと言い切れない事が少なくないのです。
例えばイスラム教では程度の差はあれ、女性は髪の毛や肌を出してはいけないとされており、これは当然であり「善」だとされています。
しかし欧米の国から見れば、これは女性を抑圧する「悪」だと見られるのが一般的です。
また政治信条についても、こうした「善」「悪」の区別を明確にする事が難しい事項は、いくつもあります。
「悪」の概念には、こうした価値観の差により、判別が難しいケースもある事を認識し、「悪が蔓延る」と言う言葉を使うように、注意する必要がある事を付け加えておきます。
「悪が蔓延る」の言葉の使い方や使われ方
「悪が蔓延る」の言葉は、以下の様に使われます。
・『どこの国でも、権力を握る政治家の間には、汚職と言う悪が蔓延る傾向があります。』
・『世界的に見れば、スラム街と呼ばれる地域では、ギャング等の悪が蔓延るものです。』
「悪が蔓延る」の類語や言い換え
「蔓延る」の類語としては、「のさばる」や「蔓延する」や「拡がる 」や「満ちる」などが挙げられます。
従って「悪が蔓延る」は、「悪がのさばる」や「悪が蔓延する」や「悪が拡がる 」や「悪が満ちる」などと言い換える事が出来ます。
まとめ
「悪が蔓延る」は「あくがはびこる」と読みます。
意味は「悪が広まって勢力を張る」ことです。