よく耳にするカタカナ語の中には、正確な意味が分からないものもあります。
この記事では、「ブレイクダウン」の意味を分かりやすく説明していきます。
正しい語彙を習得して、知識のすそ野を広げていきましょう。
「ブレイクダウン」とは?意味
ブレイクダウンとは、細かく分析すること。
詳らかに解き明かすことです。
ビジネスの現場では「アイデアの落とし込みをすること」もブレイクダウンとも言っています。
トップで決まった事柄を、下の組織に伝えることを指します。
またブレイクダウンは、音楽業界では別の意味で用いられることもあります。
音楽でブレイクダウンというと、場を盛り上げるために、わざとスローペースで演奏することを指します。
これまでとは違う曲調で演奏し、低音を響かせるように奏でることをブレイクダウンといいます。
人気ロックバンドのドラムが、よくつかう手法です。
「ブレイクダウン」の概要
ブレイクダウンは同名の英語から生まれた言葉です。
英語のブレイクダウンには「分析・分類」のほかに「たたき壊す・破壊させる」など、日本語よりハードな意味もあります。
日本の仕事場では「ブレイクダウン」は「トップダウン」と同じようなニュアンスで用いられることが多いです。
トップダウンというのは、社長など上層部が決定した事項が、社員に伝達される仕組みのこと。
いわゆる、ワンマンな経営方法のことです。
「ブレイクダウン」はトップダウンよりも柔らかな言い回しで「トップで決定した事案を、さらに細かい作業に落とし込んでいく」という意味で用います。
形式的なことを実務レベルに進めていくという内容で用いられます。
「ブレイクダウン」の言葉の使い方や使われ方
ブレイクダウンの使い方をチェックしていきましょう。
・「来月までにこの案件を、ブレイクダウンしてもらえますか?」
・バンドのメンバーが集まって、ブレイクダウン箇所の打ち合わせをした。
・「仕事が忙しすぎて、ブレイクダウンしないようにね」
色々な意味があるのがブレイクダウンです。
ビジネスでは「アイデアを一歩押し進める」という内容でつかいます。
また音楽のブレイクダウンは、低音でビートを響かせることです。
またメンタルヘルスのブレイクダウンには「心神喪失」という意味もあります。
「ブレイクダウン」の類語や言いかえ
ブレイクダウンとよく似ている言葉には、次の用語があります。
・トップダウン
・落とし込む
・低音を響かせる
・燃え尽きる
ブレイクダウンはビジネスでは「落とし込む」などの言葉に言いかえます。
音楽業界では「低音をきかせた演奏方法」に。
メンタル面では「心身の衰弱・燃え尽き症候群」などの言葉に置きかえできます。
まとめ
「ブレイクダウン」について分かりやすく、お伝えしました。
ビジネスの「ブレイクダウン」は、トップから部下に決定事項を伝えること。
または「実務レベルに落とし込む」という訳があります。
そして音楽の「ブレイクダウン」は、低音を響かせるという意味でつかいます。
その場にあった言い回しを、選んでいきましょう。