「ベクトルが違う」とは?意味や使い方、分かりやすく解釈

「ベクトルが違う」とは?意味と使い方

この記事では、「ベクトルが違う」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ベクトルが違う」とは?意味

力は大きさだけでなく向きももっており、その大きさと向きをベクトルと言います。

「ベクトルが違う」は物理用語ではなく、力の向きが違うということから転じて、話の方向性がずれていっている、目的と違った方に進んでいると言った意味合いに使われており、二人のベクトルが違うとなった場合は少なくとも二人のどちらかは目的には進んでいないことになります。

(両方ともということも有り)力の大きさという部分はあまり重視されていませんが、人同士の例えで使われることが多いこともあります。

なお、ベクトルが違うと言っても、どのくらい違うかということについてはこの言葉だけでは表現できません。


「ベクトルが違う」の概要

例えば目的と目的に向かうもの、同じ目的を持った二人、会話するなどふたつのものがあって成立する言葉です。

「今から思うとベクトルが違う努力だった」というように過去を振り返って使うことも可能です。

また、辞書に載るような普及して時間がたった表現では有りません。

口語でも文章でも使うことは有りえますがややくだけた表現として考えられ、さらに物理におけるベクトルから意味を抽出して使っていることもあり、メーカーなどが公式な文章で使うことはほぼ無いと言っていいでしょう。

漫画のセリフなどの表現で登場することは考えられます。

1+1=3のような重大かつ明確な間違いを指すことはなく、この場合は単に間違いとなります。

考え方の違いなど正解がないものを中心に指している言葉と言えるでしょう。


「ベクトルが違う」の言葉の使い方や使われ方

「二人は同じように勉強しているが、一方はご褒美がもらえるので頑張っているとのことで、若干頑張りのベクトルが違う」「テレビの話をしているのにベクトルが違う方に進み、海外企業の話になってしまった」「ベクトルが違う努力をしたため結果が出なかった」などの使い方があります。

ややネガティブな意味合いで使われる言葉が多くなっていますが、予想外の成果が得られたケースではポジティブな意味合いでも使うことができます。

「ベクトルが違う」の類語や言いかえ

話や行動の方向性が違う、目指すものが違う、終着点が違う、目的と行動にずれがある、道が違っている、ずれている、話がそれていくなどの言い換えができます。

ベクトルが違うという言葉は、悪い道に入るという意味も含む「道が誤っている」ほどのハードなたとえではありません。

「ベクトルが違うけど結果は出た」ということであれば結果良ければ全て良しと言う言い換えも可能でしょう。

まとめ

ベクトルが違うという言葉は物理用語から取られたものですが厳密に意味合いを再現したものではなく、方向性の違いを訴える言葉となっています。

ベクトルの持つ力の量、大きさの差に関してはベクトルが違うという言葉ではあまり重視されていないと言えるでしょう。

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