SNSで有名になった人たちの中には、著名なデザイナーに認められたようなセンスを持つおしゃれな写真を投稿し続けているような人もいます。
以前ならローカルでどんなに口コミで評判になっても、せいぜい隣町から見にくる程度でしかなかったのですが、SNSの普及によって、簡単に多くの人々に見てもらえる機会が与えられるようになっています。
それでは、「センスがいい」や「おしゃれ」とは一体どういう意味なのでしょうか。
違いは何なのでしょうか。
この記事では、「センスがいい」と「おしゃれ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「センスがいい」とは?
「センスがいい」とは、「感覚がいい」と言い換えることもできますが、主に芸術的な分野における感覚の斬新さやユニークさを表す言葉です。
ファッションだけに限る言葉ではなく、音楽や、ダンス、陶芸などの世界でも使われ、さらにはスポーツなどのフィジカルな感覚に対しても使用されます。
そういう意味では、「センスがいい」とは、「とりあえず優れた感覚を持つ」と言っても良いでしょう。
「おしゃれ」とは?
「おしゃれ」とは、元々は「洒落」に親近感を込めた「お」が付いた言葉です。
「洒落」とは、「気の利いたジョーク」や「気の利いた見なり」の事で、ポイントは「気の利いた」という部分です。
この言葉には「今風で垢抜けた」という意味が含まれます。
つまり、「おしゃれ」は「最新の身なり」というニュアンスがあるということになります。
「センスがいい」と「おしゃれ」の違い
「センスがいい」と「おしゃれ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、主にファッションなどの世界において、優れていること表すものであることは同じですが、実は褒めている部分が全く違います。
「センスがいい」は、言葉通り、その人の「センス」すなわち「感覚」を誉める言葉なのですが、「おしゃれ」は、その人の表現方法として外に出ているものを誉める言葉なのです。
単純化して言うならば、「センスがいい」は内面を、「おしゃれ」は外面を表現するものということです。
実際には、「センスがいい」ということが「おしゃれ」の源泉になっていることがほとんどなので、お互いに切り離しては考えられない言葉ということもできます。
「センスがいい」の例文
「センスがいい」の例文は以下のようになります。
・『あの人が書いた絵画を見ましたが、筆遣いのセンスがいいですね』
・『センスがいいと言われる人たちに共通しているのは、常に新しい情報に触れていることです』
「おしゃれ」の例文
「おしゃれ」の例文は以下のようになります。
・『おしゃれの基本は靴からと言われているように、目立つところばかりに気を取られてはいけません』
・『おしゃれ?というタイトルのアニメやドラマ、映画等の作品は数多く存在します』
まとめ
この記事では、「センスがいい」と「おしゃれ」の違いを、解説してきました。
私たちの近くに必ず一人はいる「おしゃれさん」ですが、多くの場合は「センスがいい」というよりは、人と違うということを「おしゃれ」と認識されていることが多いのではないでしょうか。
有名なデザイナーの作品を見ると「誰が着られるのか?」と思うものが多いということもあり、「おしゃれ」や「センス」の基準も絶対ではないということを改めて思い知ることになります。