この記事では、「ディーラー」と「ブローカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ディーラー」とは?
「ディーラー」には3つの意味があります。
1つめは販売業者です。
特に特約販売店をいいます。
特約販売店とは、あるメーカーや企業と契約を結び、そのメーカーや企業の商品を扱う店のことです。
たとえば車の場合だと、「トヨペット」という名の販売店があります。
この店では、トヨタの車種を扱っています。
このメーカーの車しか扱っていません。
特定のメーカーや企業の商品を扱うことのメリットは、サービス水準や品質がメーカーの基準に統一されていることです。
そのため、全国どの店舗でも同じサービスを受けることができ、同じ品質の商品を購入することができます。
2つめの意味は、自分が負担をした有価証券を売買する、証券会社や銀行などのことです。
3つめの意味は、トランプゲームの親のことです。
この意味では、カジノでよく使われます。
カードを配る人がこれにあたります。
「ディーラー」の使い方
販売業者の意味で使われることが多いです。
特に特約販売店のことを指して使用します。
「ブローカー」とは?
仲介人のことです。
仲介とは、当事者同士の間に入って、双方をうまくまとめることです。
それをする人を仲介人といいます。
この人は、どちらか一方の立場に立つことはありません。
不動産の場合だと、売り手と買い手がいます。
仲介人はこの間に入り、双方をまとめます。
このとき、売り手に有利になるようにしたり、買い手に有利になるようにしたりといった、どちらか一方の立場に立つことはないのです。
また、この人は自らが取引をする当事者になることはありません。
株式でも、このような役割をする人がいます。
取引相手を探して紹介をしたりするのです。
こういったことをすることで、売り手と買い手、双方から手数料をもらうことができます。
「ブローカー」の使い方
仲介人を指して使用する言葉です。
不動産、株式、結婚、旅行などの業務にかかわることで使われています。
「ディーラー」と「ブローカー」の違い
どちらの言葉も、商品のやり取りに関係をしています。
前者は販売店のことです。
直接、客に商品を販売しているところです。
後者は仲介人のことです。
当事者の間をまとめる働きをします。
直接この人が商品を販売することはありません。
「ディーラー」の例文
・『ディーラーに相談をする』
・『欲しい車を取り扱っているディーラー』
・『ディーラーで点検をしてもらう』
・『サービスがよいディーラー』
「ブローカー」の例文
・『ブローカーを通じて購入をする』
・『ブローカー業務を行っている』
・『オンラインを通じてブローカーとやりとりする』
・『ブローカーの名刺をもらう』
まとめ
2つの言葉は商品にかかわるものですが、同じことではなく、一方は商品を売る店のこと、もう一方は当事者同士の間をまとめる人を指しています。