災害などで、水、電気、ガスなどの社会インフラに障害が出て使用できなくなって初めて、感じるのは、いかに我々がそれらに依存しているのかということです。
特に水は日常生活において必要不可欠なものであることを思い知ります。
しかし、よく考えてみると日本は周りを海で囲まれており、近くに川や池も多く、水は簡単に手に入りそうですが、実際には簡単ではありません。
さて、ここで使用した「必要不可欠」とはどういう意味でしょうか。
同じような言葉の「不可欠」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「不可欠」と「必要不可欠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不可欠」とは?
「不可欠」とは、文字通り「欠けると不可なもの」つまり、「無くてはならないもの」という意味です。
日常会話ではあまり使いませんが、書き言葉としては広く使われています。
「必要不可欠」とは?
「必要不可欠」とは、文字通り「必要であり、欠けると不可なもの」という意味です。
「本当に無くてはならないもの」と言い換えることもできます。
「不可欠」と「必要不可欠」の違い
「不可欠」と「必要不可欠」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、「無くてはならない」という意味でほぼ同じシチュエーションで、使われる言葉です。
ほとんどの場合は入れ替えても伝わる意味は変わりません。
しかし、細かいニュアンスの違いとして「必要不可欠」の方がかなり強い言葉であることが挙げられます。
つまり、「無いと困る」度合いが上だということです。
従って、使い分けるとすれば、こうなります。
「無くてはならないもの」が3つあるとして、一番困るものに対して「必要不可欠」を使って、それ以外の2つには「不可欠」を使うことによって必要度の大きさを伝えられます。
英語訳を見ればこの強さもわかると思います。
すなわち「essential」と「absolutely essential」です。
「不可欠」の例文
「不可欠」の例文は以下のようになります。
・『この仕事にはあの人のスキルが不可欠です』
・『雨の日に出かけるときには傘が不可欠です』
「必要不可欠」の例文
「必要不可欠」の例文は以下のようになります。
・『酸素は人間にとって必要不可欠なものです』
・『必要不可欠なものを挙げるとすればそれは愛だと答えます』
まとめ
この記事では、「不可欠」と「必要不可欠」の違いを、解説してきました。
日常生活にとってすでに「必要不可欠」になっているものは水や電気などのインフラだけではありません。
例えば、朝出かけるときに充電中だったスマートホンを忘れて出かけると、いかに我々がスマホに依存しているかがわかります。
電車に乗るのにわざわざ切符を買わなければならないし、昼食で現金を持って行かなければなりません。
また、ほとんどの友人や家族と連絡が取れなくなり、どの駅で乗り換えれば良いかもわからなくなります。
まさにスマホも水などと同じような必須のインフラになっているのかもしれません。