「袖の下」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「袖の下」とは?意味と使い方

この記事では、「袖の下」の意味を分かりやすく説明していきます。

「袖の下」とは?意味

「袖の下」「そでのした」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「他の人に分からない様に、こっそりお金を渡すこと」という元の意味で、人に分からない様に密かにお金を渡すことです。

人に気に入られて自分の立場を有利にしたい時や、相手に弱みを握られていて他の人に知られたくない時などに、こっそりお金を渡してお願いするなど、良くない意味の言葉です。

2つ目は上記から転じて「内密で人に贈る金品」という意味で、相手が税務処理しなくて済む様に、内緒で相手に金品を贈ることです。

目の前に相手がいない時にも使われ、こちらも良くない意味になります。

上記に共通するのは「こっそりお金を渡す」という意味です。


「袖の下」の概要

「袖の下」の由来は「着物の袖の下にお金を入れること」から来ています。

昔の日本人は皆着物を着ていて、袖の部分にゆとりがあり、小さなものならば入る程度でした。

昔の役人が不正なお金を受け取る時に、そっと袖の下に忍ばせて隠していたことから来ています。

本来ならばポケットに入れるところですが、昔は「袖の下」に含ませていたのです。

ここから、不正なお金を受け取ることに使われる様になりました。


「袖の下」の言葉の使い方や使われ方

「袖の下」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『袖の下を受け取っていた議員が逮捕された』

現在でも政治家が不正なお金を受け取っていたという疑惑が絶えません。

企業や組織から、自分たちを有利にして欲しいとの依頼をうけ、見返りに大金を受け取る事例も多くあります。

不正に金品を受け取ることに対して「袖の下」が使わています。

『袖の下のお陰で入学できた』

大学においても、不正入学の事例があります。

志望大学に大金を贈り、試験の結果が悪くても受験さえすれば入学できる様に取り計らってもらうこともあるのです。

『社長から口止め料として袖の下を渡された』

社長が汚職している、不倫しているなどの弱みを握ってしまった場合、社長の方から「誰にも話さないで欲しい」と言われることが多く、口止め料として金品を貰うことを表しています。

「袖の下」の類語や言いかえ

「袖の下」の類語や言いかえは以下の通りです。

「賄賂(わいろ)」

「賄賂」「不正な目的で贈る金品」という意味で、自分の利益になる様に取り計らってもらうなど、本来許されていない目的でお金を贈ることです。

「裏金(うらがね)」

「裏金」は、「取引がうまく行くように、本来の代価とは別に裏で支払うお金のこと」という意味です。

ビジネスで、是非契約を結びたい相手に対して、商品の代価とは別に、個人的に渡すお金のことです。

まとめ

今回は「袖の下」について紹介しました。

「袖の下」「こっそりと渡す良くないお金」と覚えておきましょう。

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