この記事では、「お情け程度」の意味を分かりやすく説明していきます。
知らない単語を、短時間で学んでいきましょう。
「お情け程度」とは?意味
「お情け程度」とは、憐れみ程度のこと。
スズメの涙くらい、ごく僅かなことです。
数えるくらいしかない状況や、少量しかない場合に用います。
お情け程度の「お情け」とは「御情け」をあらわしています。
御情けは江戸時代から使われている言葉で「周りの人に対する慈しみの気持ち」です。
かわいそうだと思って、手をかけてあげる様子を伝えています。
そのため「お情け程度」は少しの気持ちを付け加えただけのもの。
気持ち程度のことです。
「お情け程度」の概要
「お情け程度」はSNSで使われるようになり、しだいに馴染んできた言葉です。
「お情け程度」の原型は、古くからあった「お情け」です。
「お情け」には「恵み・愛情」という意味が込められています。
「常連客のお情けで、商品はすべて売り切れた」や「お情けでご飯を食べさせてもらった」などと用います。
すでに完成形である「お情け」に「程度」を後から付け加えたものが「お情け程度」です。
「お情け」のみだと重くてかた苦しいイメージになります。
そこに柔らかいニュアンスの「程度」がはいると、一気にカジュアルな雰囲気になります。
聞いている人の負担になりすぎない言葉、湿っぽくならない言葉が「お情け程度」です。
「お情け程度」の言葉の使い方や使われ方
「お情け程度」はこのように用います。
おもにSNSで使われています。
・『クリスマスケーキに、お情け程度のイチゴがのっていた』
・『お情け程度のボーナスしか出なかったので、ガッカリした』
・『野外ライブには、お情け程度のファンしか集まっていなかった』
「お情け程度」とは、ほんの少しの量や金額、人数のこと。
数えるくらいしか、無いことです。
そのためトッピングが少ないケーキ、はした金程度のボーナス、泣きたくなるくらい少ない野外ライブなどに用います。
予想よりも少なくてガッカリした時、泣きそうな時に使う表現です。
嬉しい状況ではあまり使わないので、注意しておきましょう。
「お情け程度」の類語や言いかえ
・申し訳程度
・気持ち程度
・雀の涙
・猫の額
「申し訳程度」や「気持ち程度」などは、金額がとても少ないこと。
ご祝儀などを手渡しするとき、へりくだって使う言い方です。
「雀の涙」はスズメの流す涙くらい、少ないという意味があります。
猫の額はネコのおでこくらい、とても狭いことです。
まとめ
「お情け程度」の意味や使い方をチェックしました。
「お情け程度」とは、ほんの少しのこと。
憐れみ程度しか与えられていない状況です。
もともとある「お情け」から進化した言葉で、期待通りの量や物が入っていなかったときに用います。
残念だった状況で、自虐的に用いる言い回しです。
色々な言葉を知っておくと、今の気持ちを自在に操ることができます。