この記事では、「場末感」の意味を分かりやすく説明していきます。
「場末感」とは?意味
「場末感」の読みは「ばすえかん」で、「賑やかさを感じない場所や、さびれた場所の感じがすること」を指す言葉です。
実際に寂しい郊外や田舎を指すのではなく、都会の繁華街なのに、「賑やかさを感じない場所や、さびれた場所の感じがする」場合に使われる言葉です。
「場末感」の概要
「場末感」の意味を漢字に分解して、語源を詳細に説明したいと思います。
まず「場」は一般的な「場所」の意味ですが、ここではその場所として、繁華街や賑やかな町の意味で使われています。
また「末」は「本体の先や端」の意味で、ここでは「末端」の意味で使われています。
そして「感」は「心が動くさまや、感じがすること」を指します。
従って、「場」と「末」と「感」の3つの漢字で構成される「場末感」は、「町はずれのように、賑やかさがない場所のような感じ」の意味となるのです。
一般的には「場末」は都市郊外や都市エリアの端に位置するような立地を意味します。
しかし「場末感」の言葉は、実際の都市郊外を指して使われる言葉ではなく、都市中心部の繁華街や、その端に位置する周辺エリアなのに、まるで「場末」のような雰囲気がする所に使われるのです。
この「場末感」は「賑やかでなく、寂れた感じ」の意味だと先に記しましたが、実際には、言い換えの項で示している「薄汚い」や「冴えない」や「裏路地」等の雰囲気や立地から受ける感じを、意味する事も多いと言えます。
ちなみに、「場末」と言う言葉は、「場末感」以外に、「場末の女」や「場末の飲み屋」や「場末のスナック」等、飲み屋に関連して使われることが多いと言えます。
「場末感」の言葉の使い方や使われ方
「場末感」の言葉は以下の例の様に使われます。
・『あのスナックは都市中心部の雑居ビルの地下にあり、都心にありながら場末感が強い店です』
・『隠れ家的な飲み屋が好きな人には、そうした店の場末感が好きな人が多いと言えます』
・『最近、若者でもお洒落なバルよりも、昭和の雰囲気が漂う場末感のある飲み屋を好む人が増えています』
・『水商売のホステスさんにとっては、場末や場末感のある店から、銀座のような賑わいと気品のある店へと転身する事を目標としている人が多いようです』
「場末感」の類語や言い換え
「場末感」は「薄汚い」や「冴えない」や「寂しげな」や「貧乏くさい」や「下町」や「裏路地」や「ネオン街」などを挙げる事が出来ます。
まとめ
「場末感」の読みは「ばすえかん」で、「賑やかさを感じない場所や、さびれた場所の感じがすること」を指す言葉です。
「場末感」は「場末」の雰囲気や感じがする意味で、実際の立地上の「場末」に対して使う言葉ではありません。
むしろ都市中心部の繁華街や、その周辺にありながら、「場末」の感じがする所に対して使われる言葉です。