この記事では、「とぼとぼ歩く」の意味を分かりやすく説明していきます。
「とぼとぼ歩く」とは?意味
元気がない様子で歩くという意味です。
「とぼとぼ」には、元気がなさまで歩くという意味があります。
元気は活動のエネルギーの源になるものです。
歩くとは、左右の足を交互に前に出して進むことです。
活動のエネルギーが十分にないと、力一杯動くことができません。
活動のエネルギーがない状態で歩いていると、「とぼとぼして歩く」が意味する状態になります。
「とぼとぼ歩く」の概要
元気がない様子で歩くさまを指す言葉です。
なぜ元気がないのかという意味は、この言葉には含まれていません。
子どもが家に帰るときのことで説明をします。
この子の親は共働きで、帰宅する時間は毎日夜の10時ころになります。
この子は一人っ子です。
そのため、家に帰っても誰もいません。
友達と遊んでいるときは楽しくて元気いっぱいです。
しかし、夕方になって帰らなければならない時間になると、ひとりの家に帰ることが寂しく、悲しく感じてきます。
そのことを思うと元気がなくなってきます。
いつまでも友達と一緒にいたいのですが、他の子は家に帰らなければならないので、それはできません。
仕方なく、家に向かってひとり歩いてきます。
こんなときは元気が出てきません。
うつむきがちで、歩幅が小さく、ゆっくりと家に向かって歩いていきます。
このときの状態が「とぼとぼ歩く」です。
今度は田舎道を歩く人のことで考えてみます。
この人は田舎のある家に向かっています。
駅からその家までの距離は長いです。
タクシーはおらず、バスも出ていないので、歩いていくしかありません。
最初は、その場所に向かうことにワクワクしていて、元気よく歩いていました。
しかし、長時間歩いていると疲れてきて、肉体的なエネルギーが減ってきます。
田舎道は単調な景色が続くので、歩く楽しみもありません。
だんだんと、心のエネルギーも減ってきました。
まだまだ先は長そうです。
いったいいつになったら到着するのだろうと頭をよぎるようになりました。
このとき、ハツラツと元気よく歩いたり、スキップして前に進んだりする人は少ないでしょう。
たいていは、ゆっくり、力がなさそうな状態で歩きます。
そのときの様子が「とぼとぼ歩く」が意味するものです。
「とぼとぼ歩く」の言葉の使い方や使われ方
歩く様子を指して使用する言葉です。
元気がない歩き方をいいます。
なぜ元気がないかは意味に含まれていないので、どのような理由であってもこの言葉を使うことができます。
動物に使えないわけではありませんが、人間の行動を指して使うことが多いです。
「とぼとぼ歩く」の類語や言いかえ
「力なく歩く」が似たような意味の言葉です。
活力の源となるエネルギーがないような歩き方を指します。
まとめ
元気がない様子が行動に表れることがあります。
歩き方として表れた場合が、この言葉が意味するものです。