この記事では、「下っ端根性」【したっぱこんじょう】の意味と使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「下っ端根性」とは?意味
「下っ端根性」【したっぱこんじょう】とは、人よりも下の部類に位置する者の気持ちを言い表す言葉です。
人よりも能力が劣っていたり、力加減が弱い者にとって上位に君臨する出来る者には敵わないと思ったとき、力や能力で「負かしてやる」という気力を持って向かって行くその気持ちを伝えます。
また、位が低い者はどうあがいても地位は高くならないことに屈辱を味わってきただけに、苦労もなく高い地位と権力を与えられた者に対しての僻みと妬みを抱えつつ、下っ端なりの意地を張って物事を実行するという意味があります。
「下っ端根性」の概要
自分よりも上位にいる人の世話をしたり、頼みごとを聞く位が低い者を「下っ端」と呼び、蔑む意味として使われています。
差別的要素も含まれている言葉であり、上位の者は「下っ端なら意見せずに黙って従え」と強く蔑む気持ちを言い表し、その者に屈辱感を与えます。
下っ端にはいつまでも能力を高められるような仕事は頼まないため、下っ端はいつまでも満足できる仕事ができず、酷い扱いに屈せず立ち向かうそのさまを表します。
また、職場では社員よりもその下で働くいわば新人と呼ばれる者がコピー取りだのお茶組ばかりで本来の仕事さえ任されない状態であるとき、「下っ端根性」でその状況を乗り越えるわけです。
「下っ端根性」の言葉の使い方や使われ方
上司の下で働く社員が酷い扱いを受けているとき「下っ端根性」で困難な状況を乗り越えようとする気持ちを表します。
自分がおかれた状況で精神的にやられてしまいそうであっても、前向きな気持ちで突き進んでいこうとする強い精神で物事に挑むとき、「俺は下っ端な根性を持って立ち向かう」と挑み、乗り越えるその状況を言い表します。
類義語には「下回り」や「子分」「下働き」があり、まともに扱ってもらえない立場にいる人がたとえ仕事させてもらえなくても、自分はこれだけ頑張る気持ちがあるんだと相手に伝えれば、その根性を褒めてもらえるわけです。
「下っ端根性」を使った例文(使用例)
・『俺はまだ新人だが、下っ端根性で仕事を頑張ろうと思う』
・『組織の中でも最下位の私でも、持ち前の下っ端根性でいつか上位に君臨してみせる』
・『普段はやる気がない行動ばかり見せる部下だが、下っ端根性で驚くほどの成果を上げた』
ろくな仕事を任せられない新入社員でも、いつか立派なプロジェクトを任せてもらえるよう頑張って成果を出そうと張り切るときに使います。
また、組織の中で一番最下位の人であっても、生まれ持った持ち前の意地の強さとやる気で挑み、人を従える立場になりたいと思うそのやる気を伝えられる言葉です。
そして、いつもはやる気がない行動ばかりしている社員が「下っ端根性」を発揮したとき、周囲が驚くような成果を出すこともあります。
まとめ
今は本領を発揮できなくても、下っ端なりの意地を見せることで不当な扱いや状況を見事に良い方向へと結びつけられるという意味がある「下っ端根性」についてご紹介しました。
会社の中でも存在感のない社員が「下っ端根性」を発揮することで意欲的に仕事するようになったとき、周囲が驚くような成果を上げることもありますので、応援してあげましょう。