「鬱蒼とした」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「鬱蒼とした」とは?意味と使い方

この記事では、「鬱蒼とした」の意味を分かりやすく説明していきます。

「鬱蒼とした」とは?意味

「鬱蒼とした」は、木々が生い茂っていて太陽の光を通さず薄暗い様子を意味する言葉です。

その為、「鬱蒼とした天気」というのは周りが雲などで覆われていて太陽の光を通さないことを意味します。

なお、「鬱蒼とした」というのは現在置かれている周囲の状況が太陽の光を通さなくなることを意味するので、「鬱蒼とした気分」というように暗い感情を表すように、「鬱蒼とした」という言葉を使用するのは間違いです。


「鬱蒼とした」の概要

「鬱蒼とした」の鬱という言葉は、大抵の人がうつ病のことだろうと思いますが、実は違います。

鬱というのは元々の意味は大量に草などが茂ることを意味し、うつ病はそんな大量に湧き上がるマイナスの感情を意味する言葉に、鬱という言葉を使用してうつ病という言葉を形成しているのです。

よって「鬱蒼とした」は、感情を示す言葉に使用するのは間違いで、今現在の周囲の状況が太陽を遮断していることのみに使用します。

なお、「鬱屈した」であれば、気持ちがマイナス面に傾きすぎて窮屈であることを表現できますので、感情を表現する場合、草が生い茂る方ではなく、気持ちが折れそうであることを意味する「鬱屈」を使用するとよいでしょう。


「鬱蒼とした」の言葉の使い方や使われ方

「鬱蒼とした」は、大量に木々が生い茂っていて光が届いていないエリアのことを意味するために使用します。

「鬱蒼とした」を使った例文

・『鬱蒼としたジャングルを歩く』
この例は、木々が生い茂るジャングルを歩いているという例で、「鬱蒼とした」は太陽の光が届かない場所のことを意味し、この例ではジャングルがその対象エリアです。

・『鬱蒼とした天気である』
この例は、太陽の光を塞ぐものが雲であり、くもによって太陽光がふさがれていることを指しています。

「鬱蒼とした」は状況の変化を指す言葉なのでこの例では、太陽の光が雲によって遮られるという状況変化を表しているのです。

まとめ

「鬱蒼とした」「鬱屈した」という表現の違いを理解していない人が結構多く、その理由は鬱という言葉がマイナスのイメージであるという印象から、「鬱蒼とした」は=気分が落ち込んでいることでもあると勘違いをしている人が多いです。

ですが、鬱は本来は草などが大量にあるだけを意味するのでうつ病という病気であるという言葉を使用しない限りマイナスなイメージではありません。

よって、気分が落ち込んでいる場合、「鬱屈」という心が折れる方を使用するのが望ましいです。

「鬱蒼した気分」という言葉は間違いなので、「鬱屈した気分」という言葉を覚えておいて使い分けるとより良い表現を行うことが可能となります。

これらの間違いは、文字のイメージによっておこる問題なので、鬱という言葉の意味を病気であるということを強調した人物によって、「鬱蒼した」という意味が悪い方向に解釈されたが故、「鬱蒼した気分」という間違いが生まれたわけです。

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