この記事では、「シズル感」の意味を分かりやすく説明していきます。
ネットでよく目にする言葉を、短時間で学んでいきましょう。
「シズル感」とは?意味
シズル感とは、みずみずしい様子。
写真とは思えないくらい、リアルなことです。
画面の向こうから、香ばしい匂いや音がしそうなものを「シズル感」と呼んでいます。
料理の写真撮影などで、よく用いられる表現です。
シズル感の「シズル」は英語の「sizzle」から来た言葉です。
英語のシズルには、チキンやステーキを鉄板で焼くときの「音」という意味があります。
日本語に例えるなら「ジュージュー」というようなジューシーな調理音です。
そこから、いかにも美味しそうな写真やキャッチコピーを「シズル感」というようになりました。
ムクムクとした湯気が立ちのぼっていたり、ポトポトという水のしぶきが見えていたり、躍動感が感じられるものが「シズル感」のある作品です。
「シズル感」の概要
「シズル感」はアメリカの経済学者エルマー・ホイラーから生まれた言葉です。
ホイラーは「どのような写真やコピーを使ったら、物が2倍に売れるのか」常に考えていました。
そしてお客さんの心をつかむためには、あるテクニックが必要だと悟りました。
この時に生まれたものが「ホイラーの法則」です。
ホイラーの法則には、「シズル感」について紹介された一節もあります。
ホイラーは「1枚のステーキを売りたいなら、ステーキを売るのではなく、シズルを売り込みなさい」と伝えました。
これは「シズルのある写真や動画」を添えることで、本物以上にステーキが魅力的に見えて、お客さんが思わず財布の紐を緩めてしまうというものです。
ホイラーの唱えた「シズル感」は現在多くの分野で応用されています。
「シズル感」の言葉の使い方や使われ方
「シズル感」はこのように使います。
・『シズル感たっぷりのうな丼を撮れて、大満足した』
・『シズル感のあるCMを作るように、上司に指示された』
・『シズル感が思うように出せず、撮影は難航した』
「シズル感」はグルメの写真や動画を、撮影しているときに用います。
おいしそうな画像はシズル感があるもの、まずそうな写真はシズル感が無いものです。
「シズル感」の類語や言いかえ
「シズル感」はこのような言葉に、置きかえられます。
・ホイラーの法則
・シズル語
・シズルカット
シズル語とは、シズル感のあるキャッチコピーのこと。
またシズルカットは、シズル感たっぷりの映像や音をあらわします。
CMの撮影現場で、よく耳にする言葉です。
まとめ
「シズル感」の意味や使い方をおさらいしました。
「シズル感」とは、湯気が見えるようなジュージューとした映像や写真のこと。
臨場感あふれる画面につかいます。
おいしそうに見える映像は、購買意欲をそそるものです。
売上アップにもつながるので、ぜひ広告業界で働いている方は「シズル感」の感じられる作品を仕上げてみてください。