この記事では、「忸怩たる思い」の意味を分かりやすく説明していきます。
「忸怩たる思い」にはどのような意味があり、どのような使われ方をするでしょうか。
「忸怩たる思い」とは?意味
「忸怩たる思い」は「じくじたるおもい」と読みます。
「忸怩たる思い」は「自分の言動について、自分で恥ずかしく思うこと。
深く恥じること」という意味があります。
「忸怩(じくじ)」は「深く恥じ入ること」という意味があります。
何かに恥じ入る場合は、「忸怩たる思い」という言葉を使うことができます。
企業や政治家などが、謝罪会見などを開くときに、「忸怩たる思い」という言葉を使うことがあります。
一般社会においては、あまり「忸怩たる思い」という言葉を使うことはなく、使う場合は改まった場面に限られるかもしれません。
「忸怩たる思い」の概要
「忸怩たる思い」は、自分の言動に対して、とても恥ずかしい思いを抱くという意味があります。
何かが起こった時に、とても自分が恥ずかしいと感じるような場面で、「忸怩たる思い」という言葉を使う傾向があります。
特に、企業や政治家などが謝罪会見において使う言葉と言うように、ビジネスシーンで使うことが多い言葉になります。
私はとても恥ずかしい思いをしていますので、許してくださいというようなメッセージが、「忸怩たる思い」という言葉に含まれていると考えることができます。
また、「忸怩たる思い」という言葉を使う場合は、自分の言動だけでなく、企業や政府、官庁や家族など、所属するグループの一員の間違った行動などを、恥ずかしく思うという使い方もします。
ある企業の一社員がした不始末を、企業のトップが謝罪する場面でも、企業のトップが「忸怩たる思い」という言葉を使うことがあります。
「忸怩たる思い」の言葉の使い方や使われ方
ある銀行で、横領事件が起こり、一般市民に迷惑をかけるという事件が起こった場合は、銀行の頭取が代表して謝罪するかもしれません。
このような場面で、「わが社の社員が起こした横領事件に対して、忸怩たる思いを抱いています」などと、謝罪する場合があります。
また、仕事でミスをして、そのことを上司の前で反省する場合、「忸怩たる思い」という言葉を使う場合があります。
このような場面では、「初歩的なミスをしてしまい、忸怩たる思いでいっぱいです」などと反省の弁を述べることがあります。
「忸怩たる思い」の類語や言いかえ
「忸怩たる思い」の類語に、「慙愧に耐えない(ざんきにたえない)」があります。
「慙愧にたえない」には「残念に思って反省すること。
恥ずかしく思うこと」という意味があり、「忸怩たる思い」という言葉によく似ています。
会社の不始末を謝罪する社長が、「このような事態を引き起こし、慙愧にたえません」などと言う場合があります。
まとめ
「忸怩たる思い」という言葉について見てきました。
反省の弁を述べる時、「忸怩たる思い」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。