「馬が合う」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「馬が合う」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「馬が合う」の意味を分かりやすく説明していきます。

「馬が合う」とは?意味

「馬が合う」とは「お互いの気持ちや性格が合うこと」を意味する慣用句です。

多くの方が意味をご存知の慣用句と言えますが、改めてその語源や使用例について次項以下で説明します。


「馬が合う」の概要

「馬が合う」とは、前項の通り「お互いの気持ちや性格が合うこと」を指す言葉で、平たく言えば「気が合うこと」を意味する慣用句です。

考えて見れば、「気が合うこと」をなぜ「馬が合う」表現するのか、少し疑問に感じられます。

これは以下の語源・由来を知れば納得できます。

この「馬が合う」の言葉の由来は、実は乗馬において騎手と馬の呼吸が合うことの意味から来ています。

騎手と馬の呼吸が合うことで、人馬一体となって順調に走ることが出来、この様子から生まれた言葉なのです。

また馬にも人間同様に性格や個性があり、それが乗る人と合致することで馬本来の走りの能力が発揮されるのです。

こうしたことから「馬が合う」の慣用句が出来たのです。

現在では「馬が合う」「人と人の気が合うことや、相性が良いこと」を指す言葉として使われていますが、「人とものの相性が良いこと」に対しても使う事が出来る言葉です。


「馬が合う」の言葉の使い方や使われ方

「馬が合う」の慣用句は、以下の例文のように使われます。

・『兄弟だからと言って、性格も違うし、必ずしも馬が合うとは限りません』
・『馬が合う上司だと、コミュニケーションも十分に図れ、仕事がスムーズに進みます』
・『馬が合わない相手でも、逆にそれが切磋琢磨する動機になると言う良い点もある』
・『楽器には無縁だった私ですが、トランペットを始めると、意外に馬が合うことが分かった』
・『馬が合う習い事でなければ、それは苦痛だけであり、身に付くものではありません』
上記の例では上の三つが「人対人の相性」に使われた例で、下の二つが「人対ものの相性」に使われた例文です。

「人対ものの相性」の例文には、違和感を感じると言う方もおられるでしょうが、こうした使い方は間違いではありません。

「馬が合う」の類語や言い換え

「馬が合う」の言い換えとしては、その意味を表現する形で「気が合う」「相性が良い」とするのが、分かりやすいと言えます。

また「馬が合う」と同じく、慣用句で近い意味のものとしては「反りが合う」「足並みが揃う」「意気投合」「阿吽の呼吸」「以心伝心」と言う言葉があり、これに言い換えることも出来ます。

さらに俗語っぽい表現では、「波長が合う」「ツーカーの関係」などと、言い換えることも可能です。

まとめ

「馬が合う」とは「お互いの気持ちや性格が合うこと」を意味する慣用句です。

この慣用句は、乗馬において騎手と馬の性格や呼吸と言った相性が良いことで、馬本来の走りが出来ることが、言葉の由来です。

「人対人」の相性が良いことに使われることが多いですが、「人対もの」の相性が良いことに使うこともできる言葉です。

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