この記事では、「著しい」と「甚だしい」の違いの違いを分かりやすく説明していきます。
「著しい」とは?
「著しい」には、はっきりわかるほど目立つさまといった意味があり、あることに対し程度が際立っていることや明らか、明確、であること、めざましいことを意味する言葉となります。
「著しい」は、「際立つ」や「すごい」、「目立つ」、「注目すべき」、「重大」、「かなり」などと言い換えることができ、英語では「Notable」です。
「著しい」の使い方
何が「著しい」のかを示す使い方として、「著しい成長」や「著しい進展」、「著しい変化」、「著しい増加」などがあり、表現方法には、「著しく悪い」や「著しく現れた」などがあります。
「甚だしい」とは?
「甚だしい」には、普通の度合いをはるかに超えているといった意味があります。
対象となるものにおいて、その程度が一般的なものよりも程度が激しいといった意味があります。
「甚だしい」の「甚」自体に度を超えたといった意味があり、そこからも「甚だしい」の意味がわかります。
また、「甚だしい」の場合、悪いことを指す場合に用いられることが多い点が特徴です。
「甚だしい」は、「極度」や「猛烈」、「相当な」、「結構な」、「物凄い」、「凄まじい」などと言い換えることができ、英語では「gross」です。
「甚だしい」の使い方
何が「甚だしい」のかを示す使い方として、「甚だしい被害」や「甚だしい内容」、「甚だしい事実」などがあります。
また、表現方法には、「公私混同が甚だしい」や「勘違いも甚だしい」などがあります。
「著しい」と「甚だしい」の違いの違い
同じ違いが明確といった意味がある「著しい」と「甚だしい」ですが、全く異なった意味を持つ言葉となります。
「著しい」には、はっきりわかるほど目立つさまといった意味があり、度合いについて、明確で際立っているといった意味があります。
一方、「甚だしい」には、普通の度合いをはるかに超えているといった意味があり、程度において激しいといった意味があります。
「著しい」の例文
・『今回、全くと言ってテスト勉強をしなかったことがテストの点数に著しく現れました』
・『半年ぶりに会った友達の体系変化が著しく驚きました』
・『彼は、浪人生活の1年で勉強だけではなく精神面でも著しく成長を遂げることができたと思います』
・『私と彼とでは、勉強だけではなく、クラスでの人気度など、全てにおいて著しい差があると思っています』
「甚だしい」の例文
・『会社支給の携帯電話を個人使用の目的で使用するなど、公私混同も甚だしい』
・『今回の局地的豪雨によって私が暮らす地域は甚だしい被害を受けました』
・『今回、週刊誌に掲載された内容は、甚だしい事実誤認の内容です』
・『なんでも自分ひとりでできると思っているなんて、勘違いも甚だしい奴だ』
まとめ
同じ際立っているといったニュアンスを持つ言葉ですが、以上のような違いがあるため、適切な使い分けが必要です。