この記事では、「独り立ち」と「自立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独り立ち」とは?
「独り立ち」には3つの意味があります。
1つめは、他からの手伝いを受けずに自分の力だけで立つことです。
この意味の立つとは、脚を伸ばして縦を体を伸ばした状態を指しています。
生まれたばかりの赤ん坊は、自分の力で2本の脚で立つことができません。
しかし、月日が経ち成長をしてくると、自分だけの力で立つことができるようになります。
このときの状態を指しています。
2つめは、他からの力を借りずに、自分だけの力で生活や仕事をしていくことです。
『魔女の宅急便』という角野栄子さんの小説があります。
この物語は映画化もされています。
物語は、魔女の少女が13歳を迎えたときに、親のもとを離れて一人で暮らしていくというものです。
親のもとにいたときには、親からの力があり、生活をしていました。
しかし、親のもとを離れたら、もうその力を借りることはできません。
少女は知っている人が誰もいない土地に旅立ち、そこで生活をしていきます。
力を借りずに生きていこうとしており、これを「独り立ち」といいます。
3つめの意味は、一人ずつ立ち去ることです。
「独り立ち」の使い方
いくつかの意味がありますが、他からの力を借りずに、自分だけの力で生活や仕事をしていくことを指して使うことが多いです。
「自立」とは?
「自立」には2つの意味があります。
一つは、他の集団や組織などの一員とならず、また他の力を借りずに自分だけの力で生活や仕事をしたり、存在することです。
これまで、人に食事の世話をしてもらったり、家賃を支払ってもらったりして生活をしていた人がいたとします。
この人が自分で食事を作り、家賃の支払いもするようになったら、「自立」してきたといえるでしょう。
もう一つの意味は、支えるものがなく、そのものだけでまっすぐ縦の状態になっていることです。
ダンボール箱は、ペタンと薄い状態にすると立たせることが難しいですが、開いた状態にすると支えがなくても立たせることができます。
このような、何かあてがうものがなくても立つことを指しています。
「自立」の使い方
どこにも属することなく、力を借りることもなく、自分だけの力でやっていくことを指して使用します。
経済的な面だけを指して、先進的な面だけを指して使われることもあります。
「独り立ち」と「自立」の違い
他からの助けを借りないで生活や仕事をしていくという意味が同じです。
「自立」の場合は、組織や団体などの一員でないという意味も含まれている点が、「独り立ち」と違う点です。
「独り立ち」の例文
・『独り立ちの日を迎えた』
・『そろそろ独り立ちをしてもいい年齢だ』
「自立」の例文
・『自立するパネル』
・『そろそろ自立をして欲しい』
まとめ
助けを受けることなく自分だけの力でやっていくという意味が同じですが、「自立」にはどこにも属さないという意味も含まれている点に違いがあります。