「夜」が含まれる言葉の中で、「夜更け」と「夜明け」があります。
どちらも、「夜」に関連した言葉のようですが、改めてその違いを見ていくことにしましょう。
この記事では、「夜更け」と「夜明け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夜更け」とは?
「夜更け」とは、夜が更けたことや、その時を表しています。
なので、「夜更け」は、「深夜」や「真夜中」のころのことを指します。
具体的な時間の定義はないようですが、だいたい深夜0時前後のことを「夜更け」と言っています。
例文としては、「久しぶりの旧友との再会で、夜更けまで語り合った」や、「強風は夜更けには止みそうです」などと使われます。
「夜明け」とは?
「夜明け」とは、夜が明けるころのことで、東の空が白々と明るくなってくる時のことを表しています。
具体的には、太陽が地平線下で、7度21分40秒に達した時のことを言います。
他にも、新しい時代の到来や、希望のある未来が見通せる状況の時などに使います。
例文では、「嵐は夜明けまで続いた」や、「明日は夜明けに出発する」、あるいは、「暗い時代が過ぎ、ようやく夜明けの明るい兆しが見えてきた」などと使います。
「夜更け」と「夜明け」の違い
「夜更け」と「夜明け」の違いを、分かりやすく解説します。
「夜更け」は、真夜中、あるいは夜が更けた時や、そのことを表す言葉です。
一方、「夜明け」は夜が明けるころで、具体的には、太陽の中心が地平線下の7度21分40秒に達した時のことを言います。
「夜明け」は他にも、新時代の幕開けという意味があります。
どちらにも使われている「夜」という言葉ですが、「夜」は太陽が沈んでいる暗い時間帯のことです。
具体的には「日の入り」から「日の出」までの間のことを言います。
「夜更け」は夜が更けたころのことなので、深夜や真夜中、時間にして言えば、午前0時前後の時間帯のことを言い、深夜の時間帯です。
「夜明け」はこれから日が昇ってくる時間帯にあたるので、これから新しい朝を迎えるというような明るい印象があります。
それが、新しい時代の幕が開けるという意味にも通じているのかもしれません。
まとめ
「夜更け」と関連する言葉で、「夜更かし」があります。
「夜更かし」は、何かをするために、夜遅くまで起きていることを意味します。
「夜更かし」を超えて、さらに「夜明け」まで夜通し起きてしまうと、それは「徹夜」になってしまいます。
「夜明け」は一晩中寝ないで迎えた朝と、「夜明け前」もしくは「夜明け」のころに早起きするのとでは、それぞれ違った印象になります。
「夜更け」のころは季節が変わっても、それほど時間帯に変化はありません。
ですが、「夜明け」の時間は、日本では季節によって数時間の差があるので、その時々によって、かなり変化を感じてしまいます。
「夜明け」ころの空の様子はその時間にしか味わえないものです。
時には早起きをして、素敵な「夜明け」の時間を過ごしてみるのも良いかもしれません。