この記事では、「正論」の意味を分かりやすく説明していきます。
ネットでよく耳にする言葉を学んでいきましょう。
「正論」とは?意味
正論とは、論理的で筋道がとおっている主張のこと。
会議や議論の席でたたみかけるように、まくし立てる論破術をいいます。
この場合の「正」は「ただす」と訳せます。
正しくないと思っているものを、正しく整えていこうとする論破術が正論になります。
また、どこからどう見ても間違っていない「正しい論理」だから、正論になります。
ぐうの音も出ないほど的を射た意見、ズバットした主張が「正論」です。
「正論」の概要
正論という熟語は、本来は「道理の正しい議論」という意味があります。
ただ最近は「正論」はネガティブな訳として使われています。
例えば会社に、正論ばかり吐いている人がいたとします。
このような人は正しいことを述べていても、周りの人から嫌われてしまいます。
それは「正論」というのは、あくまで机上の論理だからです。
頭の中で組み立てた薄っぺらい主張のため、現実にそぐなわない点も多々あります。
世の中には理屈だけで判断できるほど、簡単なものではありません。
刻一刻と状況も変わっているため「どの論が正しい」とは一概にはいえないのです。
最近では正論によるパワハラである「ロジカルハラスメント」いわゆる「ロジハラ」も問題になっています。
「正論」の言葉の使い方や使われ方
・『彼は正論ばかり言うので、部下に嫌われている』
・『正論と論破は、アウトな対話術だ』
・『完璧すぎる正論に、何も言い返せなかった』
「正論」の類語や言いかえ
正論の類語として「ロジカルハラスメント」と省略形の「ロジハラ」があります。
正義感を味方につけて、とことん相手を追い詰める手法をいいます。
車に例えるのであれば、ノロノロ運転をしている初心者ドライバーに、手慣れたドライバーがあおり運転するのに似ています。
ロジカルハラスメントの悪い点は、ロジハラしている本人にハラスメントという認識が欠けていることです。
あわよくば「間違っている人を、正しく更生してあげている」という得意気な気分になるので、なおのことタチが悪くなります。
ロジハラをされると多くの人が反論できず、泣き寝入りするしかありません。
下手にはむかってしまうと、さらに奇襲攻撃を受ける恐れもあるからです。
どんな場合でも相手の心境や立場を考えつつ「追い詰めすぎる人」にはなりたくないもの。
正論ばかり述べる人よりも、正論に頼らなくても自己主張できる人を目指すことが大切です。
まとめ
正論の意味と使い方をおさらいしました。
正論とは理想論のこと。
論理的には、正しい考えをいいます。
道理としては合っているけれども、思いやりや尊敬の念がないのが正論になります。
類語にはロジカルハラスメントやロジハラがあります。
理想を追い求めすぎて、浮いてしまわないように注意したいものです。