「智者」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「智者」とは

智者というのは「ちしゃ」と読み、「知者」と同等の意味を指します。

物事の本質を知っている人、道理をわきまえた人を指します。

物事の善悪をしっかりとつけることができる人、思慮深い人、人として正しい道を歩む人を指します。

仏教などで菩薩の真理を知っている人や経典等の知識に通じている人を指すこともあります。

「智者」の意味

智者は人として正しい道を歩むことができる人という意味を持っており、賢者や聖者と同じ意味を持ちます。

仏教で悟った人を指すこともあり、知識がある人を指す場合もあります。

天台大師のことを指す場合もあります。

「智者」の使い方

道理をわきまえるという言葉は知識のある人や人の道をわきまえた人を指すことが多いです。

そのような人を指して「彼は智者だから」といった使い方をするのです。

あるいはキリスト教や仏教など、宗教的な教えを伝えるときに利用することがあります。

論語など中国からの文献で使われていることが多く、この言葉が使われた故事成語や熟語には中国から来た者も珍しくありません。

中国でも智者は同様の意味を持っており、知識がある人をさしています。

「智者」の言葉の例文・短文

それならば、「智者」という言葉はどのような文脈で使うことができるのでしょうか。

ここでは智者という言葉の例文を紹介します。

「智者」の例文1

「智者は水を楽しむ」

善悪の判断ができる人、人として正しい道を歩くことができるものは迷って滞ることがないため、よどみなく流れる川を親しむことができるという諺になります。

正しい考え方ができる人は物事に固執することがなく、環境に適応することができ、円滑自在に物事を処理していくことができます。

論語の教えの1つであり、水が1カ所にとどまらず、よどみなく流れていくことを例えていう表現です。

確かに知恵があれば物事の変化に恐れることがありませんので、正々堂々と進んでいくことができます。

物事にうまく適応していくことが大切なのです。

「智者」の例文2

「智者は未だ兆さざるに見る」

漢検準1級に出題される熟語の1つに智者は未だ兆さざるに見るというものがあります。

知恵があるものは先見の明があり、物事の兆しが現れる前に何が起こるか判断できる、という意味です。

先見の明があれば、その後にどのようなことが起こるのか、どのような結果が待っているのか、判断することができますよね。

そのため悪いことも起こる前に察することができ、対処することができるという意味です。

漢検を受験する場合はぜひ知っておきたい表現の1つでもあります。

「智者」の例文3

「智者は惑わず、勇者は恐れず」

論語の表現で、知恵のある人は善悪をしっかり判断をすることができるため、問題に直面しても迷うことがなく、さらに勇者は勇気があるから物事に変化があっても恐れる事は無い、という表現になります。

善悪の判断ができ、人として正しい道を歩くことができるものは物事がどうなっているのかしっかりと見極めることができます。

さらに勇気があれば変化を恐れることがないため、目の前の出来事にもしっかりと対応することができるという意味になります。

「智者」の例文4

「智者も千慮の一失」

これは中国の史記に書かれている表現であり、「ちしゃもせんりょのいっしつ」と読みます。

たとえ賢い人であったとしても、多くの考えの中には1つ位は間違いがあるということを指しており、賢い人だからといって絶対に間違えないというわけではない、という意味を表しています。

確かにどれだけ知識がある人であったとしても、間違える事はあるものです。

そのような時にこの言葉を使うことができます。

智者という言葉を使わず、「千慮の一失」という場合もあります。

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