「整理」と「整頓」の違いとは?分かりやすく徹底解説

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「整理」とは?

整理というのは乱れた状態を整えること、不要なものを取り除くこと、という意味になります。

整理という表現に使われる「理」には通りや理論という意味を持ち、物事の筋道、という意味を持ち合わせています。

つまり、筋道に合うように整える、ということが整理という表現で表されるのです。

頭の中を整理する、という表現がありますが、これは頭の中で筋道を立てて考える、という意味になります。

「整頓」とは?

それに対して、整頓という言葉にも整った状態にする、片付ける、という意味がありますが、不要なものを取り除くという意味は持ち合わせていません。

整頓という漢字に使われた「頓」は整えるという意味を持ち、正しい位置に置く、という意味になります。

「整理」と「整頓」の違い

無駄なものを捨てる作業は整理ですが、残ったものを正しい位置に置く作業が整頓になります。

そのため、整理整頓と表現する場合は整頓整理とは言いません。

先に整理をしてからその後に整頓をする、ということになります。

「整理」の具体例

整理、というのは議論を整理する、論点を整理する、などといった形でビジネスの場でも使えます。

例えば会議をする時、様々な意見が出てきてしまうと話が複雑になってしまいますね。

そのため、適度なところで余分な意見を取り除き、話を整理していかなければいけません。

また、人や車が秩序を持って行き交えるよう、交通整理が行われることもあります。

例えば、天皇皇后両陛下や皇太子夫妻、あるいは海外の要人等が通る場合は交通整理が行われます。

「整頓」の具体例

整頓するという場合、例えば中学生や高校生の時にロッカーの中を整頓するように、引き出しの中を整頓するように、と言われた人も多いのではないでしょうか。

必ずしも何かを捨てる必要はありません。

しかし、ロッカーの中や引き出しの中が見やすいように、そして使いやすいように整えておく必要があります。

教科書がバラバラに入っているロッカーよりも、きちんと整えられて入っているロッカーの方が、授業準備などもしやすいのではないでしょうか。

ただし、そこにゴミなど余分なものが入っている場合は先に整理しなければいけません。

「整理」の英語

整理という表現を英語にすると“arrange”と訳せます。

売れていない商品を整理するのであれば“clear off the unsold goods”と表現できますし、交通整理であれば“control traffic”或いは“regulate traffic”で良いでしょう。

もしも家財を整理するのであれば、“dispose of one’s household goods and furniture”と表現できます。

「整理」の英文例

“They had to control the traffic after power outage”

停電などが起こってしまい、信号等が機能しなくなった場合は交通整理がなされなければいけません。

これは「停電が起こった後、彼らは交通整理をしなければいけなくなった」という意味になります。

2011年3月11日に津波が起こったとき、関東地方でも節電のため、一時的に停電するなど、様々な取り組みが行われました。

その時は信号も使えませんでしたから、警察官が交通整理をしたことも記憶に新しいのではないでしょうか。

「整頓」の英語

整頓という表現を英語にすると、“Put something in order”“tidy up”という表現が使えます。

部屋整頓するのであれば“straighten one’s room up”と言えますし、隊列を整頓させるのであれば“dress the ranks”と表現できます。

「整頓」の英文例

“She has to straighten her room up”

誰でも部屋が散らかってしまうことがありますよね。

これは「彼女は部屋を整頓しなければいけない」という意味になります。

部屋、という言葉を引き出しやロッカーに置き換えれば、ロッカーを整頓しなければいけない、引き出しを整頓しなければいけない、という表現になります。

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