この記事では、「銭ゲバ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「銭ゲバ」とは?意味
「銭ゲバ」とは、「お金のためになんでもする人」を意味する言葉です。
「銭」はお金を意味しますが、「ゲバ」とはなんでしょう。
これは、ドイツ語の「ゲバルト」を意味しているのです。
ゲバルトは「暴力」を意味する言葉で、暴力抗争などを示して使用されるものです。
日本でも、学生運動などが活発だった時代に「ゲバルト」や「ゲバ」として使用された言葉です。
しかし、現代でこの単語を聞くことは、ほとんどないと言えます。
このような暴力的な抗争を意味するゲバを、銭と結び付けたのが「銭ゲバ」という言葉なのです。
「銭ゲバ」の概要
それでは「銭ゲバ」とは何でしょうか。
意味は「お金のためになんでもする人」です。
しかし、そのような日本語はもともと存在せず、なにかしらのタイミングで作成された造語であることが分かります。
そして語源は明確で、1970年頃に連載された漫画のタイトルがもとになっているのです。
この漫画が作成された時代の少し前には、日本でも学生運動が盛んでした。
そんな時代の雰囲気の中で、ゲバという単語は日常的にテレビなどから流れていたのです。
そのため、銭ゲバと「ゲバ」を使用した造語が浸透しやすい時代背景があったと言えるのです。
「銭ゲバ」の言葉の使い方や使われ方
それでは、「銭ゲバ」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたの友人が非常に金に細かい男だったとします。
コンビニでは金を使わず、必ずスーパーで買い物をします。
また、飲み会などもまったくいかず、お金をためていました。
会社にも自分でつくた食事を持っていき、最後に外食したのは数年前というありさまでした。
このような友人を示して「あいつは根っからの銭ゲバなのです」と表現できます。
これにより、「お金のためになんでもする人」という意味の言葉を、たったの三文字で表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、現代では知っている人が少ないことに注意しましょう。
おじいさんの時代の造語なので、現代で「銭ゲバ」と言っても伝わらない可能性が高いのです。
使う場合には、聞く相手の年代にも注意するとよいでしょう。
「銭ゲバ」の類語や言いかえ
「銭ゲバ」の類語は「守銭奴」があります。
こちらは「銭を守る奴隷」ですから蔑称と呼べるでしょう。
同じように、お金に執着する人をネガティブに表現する言葉と言えるのです。
まとめ
このように、「銭ゲバ」は「お金のためになんでもする人」を意味する言葉です。
ただし、半世紀近く前に使用された造語であり、現代では使用する人は少ないでしょう。