この記事では、「おおらか」と「大雑把」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おおらか」とは?
「おおらか」は「大らか」または「多らか」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で、「分量が多い様子」で、「多らか」と書きます。
語源は古語の形容動詞「おほらか(多らか)」で、意味は同じく「分量が多い様子」です。
2つ目は上記から転じて「大らか」と書き、「心に余裕があり、細かいことを気にしない性質」という意味で、ゆったりとしていて神経質でない様子を言います。
3つ目も「大らか」と書き、「度量が広い性質」という意味で、心が広く人に対して寛容な様子を言います。
上記に共通するのは「度合いが大きい」という意味です。
「おおらか」の使い方
「おおらか」は「分量が多い様子」「心に余裕があり、細かいことを気にしない性質」「度量が広い性質」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「おおらかだ・である」と使われたり、形容詞として「おおらかな」と使われたり、副詞つとして「おおらかに」と使われたりします。
基本的に、日常では心に余裕があり、神経質ではなく寛容な性質の人に使われる言葉です。
「大雑把」とは?
「大雑把」は「おおざっぱ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「細かい部分まで注意が届かず、大まかすぎる様子」という意味で、気配りが足りず」いい加減な点が目立つ様子を言います。
2つ目は「細かい部分ではなく、全体として大体のところをとらえる様子」という意味で、大体これくらいになるだろうと丸めて考える様子を言います。
上記に共通するのは「細かくない」という意味です。
「雑」は「やりかたが荒い」「まとまりがない」という意味、「把」は「たば」「にぎる」「つかむ」という意味、「大雑把」で「著しくやり方が荒いひとまとめ」になります。
「大雑把」の使い方
「大雑把」は「細かい部分まで注意が届かず、大まかすぎる様子」「細かい部分ではなく、全体として大体のところをとらえる様子」という意味で使われます。
名詞・経緯用動詞として「大雑把だ・である」と使われたり、形容詞として「大雑把な」と使われたり、副詞として「大雑把に」と使われたりします。
基本的に、細かくなくざっくりと荒い様子に使われる言葉です。
「おおらか」と「大雑把」の違い
「おおらか」は「日常では心に余裕があり、神経質ではなく寛容な性質の人」という意味です。
「大雑把」は「細かくなくざっくりと荒い様子」という意味です。
「おおらか」の例文
・『彼はおおらかな性格で好かれている』
・『おおらかな彼女が、彼氏に浮気されてさすがに怒った』
・『上司はおおらかな人で、ミスしても怒らず見守ってくれた』
・『祖父はおおらかな人で、いつも大声で笑っていた』
「大雑把」の例文
・『彼は大雑把過ぎて経理に向かない』
・『大雑把に見積もりを出して欲しい』
・『友達が部屋に来るので大雑把に掃除を済ませた』
・『最初に大雑把な内容を説明します』
まとめ
今回は「おおらか」と「大雑把」について紹介しました。
「おおらか」は「余裕がある」、「大雑把」は「ざっくりと荒い」と覚えておきましょう。