「おさとが知れる」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「おさとが知れる」とは?

おさとが知れるは、人を小馬鹿にする時に使う表現です。

対象はほとんど大人で、その人の生まれや幼少時代を指して馬鹿にすることになる為、かなりの侮蔑表現だと考えてください。

「お里が知れる」と表記されることもあり、どちらでも意味は同じです。

このように言われてしまう原因は、その人の言動に問題があることがほとんどですが、時には出身地独特の風習などから(本人が悪い訳ではないのに)そう言われてしまうこともあります。

「おさとが知れる」の意味を詳しく解説

おさとが知れるとは、「育ちが悪い」という意味で使われる言葉です。

「田舎者」だと揶揄する意味で使うこともありますが、これは、正確には正しい使い方ではありません。

ここで言う「育ち」とは、「ろくな親に育てられていない」「子供の頃の周りにろくな人間が居なかった」という意味で、地方出身の為、都会のルールやマナーなどがよく分からないといったことに対して使うと、多少意味が異なってしまいます。

しかし、実際にはそのような使い方をされることも多く、広義の意味で、そういったことに対しても使える言葉だと考えた方がいいかも知れません。

「おさとが知れる」は英語では?使い方も同じ?

「おさとが知れる」をその意味そのものの英語にすると、“bad upbringing”と表現します。

直訳で「悪いしつけ」となり、「育ちの悪さ」そのものを表します。

誰かをそうだと表現したい時には、“reveal one’s bad upbringing”という表現が使えます。

“one’s”の部分には人称代名詞の所有格が入り、男性が対象であれば、“reveal his bad upbringing”と使ってください。

この場合、“bad”は入れなくても(“upbringing”「生い立ち」という意味で、この言葉自体、あまりいい意味で使われない為)構いません。

「おさとが知れる」の類義語

「おさとが知れる」と同じような意味で使われる「地が出る」という言葉があります。

この地が出るは、「飾っていた内容が剥がれ、本性が出る」ことです。

育ちの悪さを意識して補っていたところ、ちょっとしたことで本性が出てしまい、「おさとが知れる」ことになってしまった場合、「地が出た」ことになります。

尚、こちらの言葉の場合、「おさとが知れる」を使うと厳密には誤用になってしまう「田舎者」という意味で使っても構いません。

「地」という言葉は、そのようなことまでカバーしています。

「おさとが知れる」の言葉の使い方

おさとが知れるは、相手を悪く表現する為に使う言葉です。

よって、それほど悪く言いたい時にしか使わないので、実際に使うケースは限られます。

ここまで言うのであれば、相手に相当な非がないといけない為、できれば使わないに越したことはない言葉です。

「おさとが知れる」を使った例文と解釈

おさとが知れるを使った例文です。

どれも、相手が相当なことをした(言った)からこそ使っているのが分かると思います。

特に礼儀作法(高級レストランなどのものではなく、ごく一般的なもの)や言葉遣いから、このおさとが知れると言われてしまうことがほとんどなので、社会に出た後にはそれらにはくれぐれも注意しましょう。

「おさとが知れる」の例文1

「いつも真っ先に貰わないと気が済まないようでは、おさとが知れるというものだ」

何事も一番先に考えてがっついていると、このおさとが知れると言われてしまうことがあります。

早い者勝ちのような場面ならそれも分かりますが、そうではない(全員に行き渡る)時には多少余裕をもった行動も必要です。

「おさとが知れる」の例文2

「すぐに下品な言葉を使っていると、おさとが知れるぞ」

下品な言葉を好んで使いたがるような人が居ますが、それこそおさとが知れることになってしまいます。

本当に育ちが悪い訳ではなくても、言動によってはそう思われてしまうということです。

「おさとが知れる」の例文3

「値段が高いほどいいと思っているようでは、所詮おさとが知れている」

高価なものが必ずしもいいものだとは限りません。

高いほどいいと思ってしまうことで、そのようにしか教わっていない=育ちが悪いと思われてしまうという例です。

おさとが知れるは、このような形で使われるケースも多く見られます。

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