「かなぐり捨てる」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「かなぐり捨てる」とは?意味と使い方

この記事では、「かなぐり捨てる」の意味を分かりやすく説明していきます。

「かなぐり捨てる」とは?意味

「かなぐり捨てる」とは、身につけている衣服などを荒々しく取って放り出す事や、そこから転じてすべてを捨てる事を意味する言葉として使われています。


「かなぐり捨てる」の概要

「かなぐり捨てる」「かなぐり」は、この「かなぐり捨てる」の用語以外では余り見聞きしませんが、その言葉の由来や意味とはどんなものかを説明したいと思います。

日本の古語には、「かなぐる」という動詞があり、これは「掻き殴る」が変化した言葉で、「荒々しく払いのける」「乱暴に放り出す」と言う意味を持つ言葉でした。

こうした意味を持つ「かなぐる」「捨つる」が複合化して「かなぐり捨つ」の言葉が生み出され、それが現代にまで継承され、現代語化して「かなぐり捨てる」になったとされています。

現在では、この「かなぐる」「捨てる」と複合化された「かなぐり捨てる」だけが存在していますが、古語では「落とす」「散らす」「抜く」「付く」などの言葉と複合化する形でも使われていました。

「かなぐる」と複合化して使われていた多くの言葉が消滅して現在では使われていない理由は定かではありませんが、使用頻度に因るものなのかも知れません。

こんな所にも、言葉は生き物であり、時代と共に消滅したり、新たに出現したりするものだと感じさせられます。


「かなぐり捨てる」の言葉の使い方や使われ方

「かなぐり捨てる」は、『彼は現代社会の息苦しさに嫌気がさし、社会的地位や仕事や家族までかなぐり捨てて、自由を求めて放浪の旅を始めた。』や『彼女は、両親に彼との結婚を強く反対されたが、家族や友人など、全てをかなぐり捨てて、彼の所に走った。』や『この会社には不満も多い。しかし現在の地位をかなぐり捨ててまで、新しい会社に転職する勇気はない。』の様に使われます。

いずれの例文にも書いた様に、「かなぐり捨てる」とどうするのかを説明する形で使われる事が一般的です。

「かなぐり捨てる」の類語や言いかえ

「かなぐり捨てる」の類語や言いかえとしては、「投げすてる」「打っちゃる」「打ち捨てる」「取捨てる」などが挙げられます。

まとめ

「かなぐり捨てる」とは、身につけている衣服などを荒々しく取って放り出す事や、そこから転じてすべてを捨てる事を意味する言葉として使われています。

この言葉は、古語における「かなぐる」と「捨つる」が複合化して「かなぐり捨つ」の言葉が生み出され、それが現代にまで継承され、現代語化して「かなぐり捨てる」になったと言われています。

現在では「かなぐり」は「捨てる」と複合化した言葉だけが残っていますが、古語では「かなぐる」は「落とす」や「散らす」や「抜く」や「付く」などの言葉と複合化する形でも使われていました。

しかし、なぜ「かなぐり捨てる」だけが現在まで継承されて来たのかは、定かではありません。

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