この記事では、「てきぱき」と「きびきび」の違いを分かりやすく説明していきます。
「てきぱき」とは?
処理の仕方や対応の仕方がはっきりしている様子を表す「てきぱき」。
その手際は非常の良く、歯切れの良いさまを意味するものとなります。
「てきぱき」に似たような意味を持つ言葉には、「ハキハキ」や「サクッと」、「チャチャっと」といったほか、「手際が良い」、「キレが良い」、「要領が良い」、「ソツがない」などがあります。
対義語は、動作がもたつき、手際が悪いことを意味する「もたもた」となります。
「てきぱき」の使い方
動作を表す使い方が多い「てきぱき」には、「てきぱきと働く」や「てきぱきと動く」、「てきぱきと仕事する」、「てきぱきと話す」、「てきぱきと片付ける」などがあります。
「きびきび」とは?
人の動作や話し方などが生き生きしていて、気持ちのよいさまを意味する「きびきび」。
「きびきび」には、態度や動作、言葉などが積極的で俊敏である様子を表す意味があります。
その動きは、非常にスピーディーです。
「きびきび」と似たような意味を持つ言葉には、「しゃきしゃき」や「ぱぱっと」、「はきはき」といったほか、「盛んに」や「早速」、「迅速」、「素早く」などがあります。
対義語は、動作が遅く手際が悪いことを意味する「のろのろ」となります。
「きびきび」の使い方
スピーディーかつスムーズに進める、こなす、といった意味で用いられることが多い「きびきび」には、「きびきびとした対応」、「きびきびとした動き」、「きびきびとした物の言い方」、「きびきびとした練習ぶり」などがあります。
「てきぱき」と「きびきび」の違い
どちらも、スムーズに進める、効率良く進める、といった意味を持つ「てきぱき」と「きびきび」ですが、「てきぱき」の方が、より要領よくものごとを処理する能力、姿を現す場合に用いられることが多い言葉となります。
人に対し用いる際には、褒め言葉として用いられることが多く、プラスのイメージが強い言葉となります。
一方、「きびきび」の場合は、積極的に動くことを意味する場合が強く、幅広い使い方が可能な言葉となります。
「てきぱき」の例文
・『朝からてきぱきと掃除をしなければ、出勤時間までにすべての家事をこなすことはできません。』
・『てきぱきと話すことができる上司に憧れます。』
・『私も先輩のようにてきぱき仕事をする人になりたいと思います。』
・『キャンプが大好きな彼は、キャンプ場に到着すると、てきぱきとテントを張り始めました。』
「きびきび」の例文
・『新入社員のなかでも、きびきびとした動きができる人を是非、我が部に欲しいと考えています。』
・『お客様に対し、きびきびとした対応のできる先輩に憧れます。』
・『先輩のようにきびきび動くことができるまでにあと何年かかるだろうか。』
・『限られた時間なので、きびきびと練習しなければならない。』
まとめ
以上が「てきぱき」と「きびきび」の違いです。
「てきぱきと動く」と「きびきびと動く」とでは、微妙ですがニュアンスの違いがあるため、それを踏まえた使い分けが時には必要です。