「ろくな目にあわない」
ろくな目に合わないというのはまっとうな状態にならない、きちんとした状態に遭遇しない、などという意味を指します。
ろくな、というのは陸な、碌な、と書き、物の正しいこと、真面目なこと、あるいはきちんとしていること、などという意味を持ちます。
そこに打ち消しの言葉を使うことにより、まっとうな状態やしっかりした状態を打ち消すことができるのです。
「ろくな目にあわない」の意味
ろくな目に合わないというのは良い事に恵まれないという意味になり、肯定的な形で使うことができません。
つまり、ろくな目にあう表現することはできないのです。
あくまでも否定的な表現として使われるということを覚えておきましょう。
「ろくな目にあわない」の言葉の使い方
ろくな目に合わないというのはまともな体験ができない、良い状態にならない、という意味を指しています。
特に絶望した時等に使うことができる表現であり、ひどい目に合う、とんでもない目にあう、などと同じ意味を持っています。
散々な目に合う、思いがけない不幸に遭遇する、などといった言葉も同じ意味を持って使われています。
「ろくな目にあわない」を使った例文・短文(解釈)
それならば、ろくな目に合わないという言葉はどのようなニュアンスで使われるのでしょうか。
ここではろくな目に合わないという表現の例文をいくつか紹介します。
「ろくな目にあわない」の例文1
「入社以来あれだけ仕事をがんばっていたにもかかわらず、ろくな目に合わない」
大学を卒業してから就職し、仕事に一生懸命打ち込んできたにもかかわらず、リストラに遭ってしまった、給料が下がってしまった、などという悩みを持つ人は決して少なくないと言われています。
今まで頑張ってきたにもかかわらず、そのような状態になってしまったらとても辛いですよね。
そのようなときこそろくな目に合わないということができるのです。
今まで頑張ってきたにもかかわらずそれが報われない、という状態を表しています。
「ろくな目にあわない」の例文2
「遅刻する場に雨に降られてしまい、本当にろくな目に合わないよ」
うっかり寝坊してしまって遅刻し、それに対して傘を持たずに出かけてしまったがあまり、雨に降られて洋服が濡れてしまった、などというふんだりけったりな状況を経験したことがあるという人もいるかもしれませんね。
さらに上司に怒られてしまった、プロジェクトがうまくいかなかった、などと嫌なことが重なる事は誰にでもあるものです。
そのようなときにはろくな目に合わないという言葉を使うことができます。
「ろくな目にあわない」の例文3
「子供を迎えに行くために急いで運転したら、スピード違反で捕まってしまった、本当にろくな目に合わない」
スピード違反や一時停止義務違反等で警察に呼び止められたという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
そうなると罰金を支払わなければいけませんし、点数も引かれてしまいますから度重なるととんでもないことになります。
また、やはりそのような状態で警察に呼び止められると精神的にもショックを受けますよね。
特に子供を急いで迎えに行かなければいけない時などにつかまってしまうと、とにかくろくな目に合わないと感じるものです。
「ろくな目にあわない」の例文4
「子供が病気になった時、夫が出張になってしまった、本当にろくな目に合わない」
子供が病気になってしまった時はぜひパートナーの助けを得たいものです。
しかし、そのような時に限ってパートナーが出張にいかなければいけなくなってしまったり、どうしても朝早くから会議に出なければいけなくて忙しかったりなど、なかなかパートナーの助けが得られないという人も多いのではないでしょうか。
そのような時は本当に大変です。
まさにろくな目に合わないという言葉が使えると言えるでしょう。