高価な品物を安く購入するための選択肢として「アウトレット」と「中古」があります。
どちらもお得な節約術としてよく紹介されていますが具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「アウトレット」と「中古」の違いについて解説します。
「アウトレット」とは?
「アウトレット」とは、「メーカーが正規に製造した商品のうち正規店では販売できない訳ありの品」を指す言葉です。
「アウトレット」というのは1980年代頃に登場した比較的新しい概念です。
それまでのビジネスでは製造や流通の段階で傷ついたり色あせたりなど正規品として販売するにはふさわしくない品質の劣る商品についてはブランドの価値を守るために全て廃棄されていました。
しかし、消費の多角化やエコロジー概念の高まりとともにそのようなワケあり品の価値が見直され「正規品には劣るが十分実用に値する品物」としてそのような訳ありの品物が「アウトレット」と故障されるようになりました。
「アウトレット」を専門に取り扱うショップ同士が連携して集まり「アウトレットモール」と呼ばれる新しいスタイルのショッピングモールが誕生しました。
高級ブランドの商品がわけありとはいえ安く購入できることが大きな評判となりアウトレットモール大反響を呼びます。
二軍扱いだった「アウトレット」が正規品の販売に影響を与える逆転現象が発生し、当初の訳あり品からブランドの新たな収益源として扱いが大きく変化しています。
今日ではワケあり品以外にも過剰在庫で余った商品や型落ち品など品質に問題がない商品も「アウトレット」として販売されています。
一部のメーカーでは「アウトレット」専用の商品を製造するなど存在感を増しています。
「アウトレット」の使い方
・人気ブランドのアウトレットショップを訪れる。
・アウトレットなので安く購入できた。
・箱つぶれのアウトレットは本体には何の問題もないのでお買い得だ。
・ほんのわずかな傷があるだけでアウトレット扱いになる。
「中古」とは?
「中古」とは「すでに使われていて古くなっていること」という意味の言葉です。
一般的に「中古」という言葉は「新品ではない」という意味で使われています。
見た目や機能ではなく「誰かが使っている」ことが重要であり、新品同様のものから故障寸前のものまで誰かが使った品物はすべて「中古」として扱われます。
まだ使えるものに対して使われる言葉なので使用済みの使い捨ての品物などは「中古」に含まれません。
故障しているなどそのままでは使えないものも広義では「中古」に含まれます通常は「ジャンク」「不動品」などと呼ばれて区別されます。
「中古」の使い方
・中古車を購入する。
・程度の良い中古がお買い得だ。
・中古にしてはずいぶんときれいな状態だ。
・予算が少ないので中古の品を物色する。
「アウトレット」と「中古」の違い
「アウトレット」と「中古」の違いは「新品か否か」です。
「アウトレット」はキズやほつれなど商品自体に問題があったり型落ちや不人気商品など訳ありの商品を指しますが、それらは全て新品でありまだ誰にも使われていません。
「中古」は状態や程度にかかわらずすでに誰かが使った品物を指します。
輸送中の事故でボロボロの状態でも使用歴がなければその商品は「中古」ではありません。
まとめ
「アウトレット」と「中古」はどちらも安く購入できる手段として知られていますが売られている商品は全く別の状態です。
買い物で失敗しないようそれぞれの違いをしっかり認識しておいてください。
