この記事では、「アカシア」と「ミモザ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アカシア」とは?
「アカシア」というと、一般的には「ニセアカシア」のことを指します。
白い花が房状に連なって咲く、マメ科の植物です。
背が高く成長するため、街路樹に用いられることがあります。
日本において、元々は外来種でしたが、生育のしやすさから緑化事業に使われ、数を増やしました。
花の形が藤に似ていることから園芸でも人気がある他、癖のないまろやかな味のハチミツが取れることから、養蜂にもよく利用されています。
花は四月から五月にかけてが見頃で、柔らかく優しく香ります。
「アカシア」の他に、「アカシヤ」「アカシャ」「アケイシャ」と表記されることがあります。
「ミモザ」とは?
「ミモザ」とは、「フサアカシア」や「ギンヨウアカシア」のことです。
両方とも、黄色い花を房状に咲かせるマメ科の植物です。
「ミモザ」という言葉はもともとオジギソウの英名でしたが、「ギンヨウアカシア」の葉がオジギソウの形によく似ていたため、「ミモザアカシア」と愛称が付きました。
この「ミモザアカシア」を縮めて、「ミモザ」と呼ぶようになりました。
「フサアカシア」は「ギンヨウアカシア」とよく似ている種類のアカシアのため、日本では「フサアカシア」も「ミモザ」と呼ぶことがあります。
「フサアカシア」の花の見頃は二月、「ギンヨウアカシア」は三月から四月です。
「アカシア」と「ミモザ」の違い
「アカシア」と「ミモザ」の違いを、分かりやすく解説します。
「アカシア」も「ミモザ」もマメ科の植物で、木の枝から房状に連なって花が咲きます。
見た目は似ていますが、「アカシア」の花は白、「ミモザ」の花は黄、と覚えるとよいでしょう。
「ミモザ」の花は鮮やかな黄色で、「ミモザイエロー」という色の語源にもなっています。
開花時期にも違いがあります。
「ミモザ」の花は二月から四月にかけて咲きます。
「アカシア」の花は四月から五月にかけてが見頃です。
花の香りも異なっており、「ミモザ」の香りは強く、香水にも利用されています。
「アカシア」はふんわりと弱く、優しい香り立ちです。
まとめ
「アカシア」の花の色は白です。
やわらかい香りで、春から初夏にかけて咲きます。
「ミモザ」の花の色は黄色です。
華々しい香り立ちで、冬の終わりから春にかけて咲きます。