この記事では、「アクリル」と「塩ビ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アクリル」とは?
「アクリル」は、透明度の高い合成樹脂のことで、樹脂は、アクリル酸エステルかメタクリル酸エステルという樹脂からなります。
この樹脂の特徴は厚みを増して合成されることにあり、太陽の光で変色こそ起こり得ますが、大変強度が高く硬い点です。
「塩ビ」とは?
「塩ビ」は塩化ビニールからなる合成樹脂で、プラスチックに近い素材ですが、プラスチックと異なり、柔軟性に富んでいます。
しかし、変色が起こりやすく、化学変化により、物質が分解されるという問題もあり、塩化ビニール自体が化学変化で変化しやすいという問題があり、変質したものは形の維持及び機能が著しく低下してしまう問題が存在します。
「アクリル」と「塩ビ」の違い
「アクリル」と「塩ビ」の違いは、樹脂として形成される際の材質自体が違う点です。
「塩ビ」は塩化ビニールでプラスチックと似た樹脂ですが、「アクリル」も同様にプラスチックと似た樹脂でありつつ、強度が高いが元の材質は、アクリル酸エステルが元になり材質が異なります。
「アクリル」の例文
・『アクリル塗料を使用する』
この例は、アクリル酸エステルを使用した塗料を使用するという例です。
この塗料の特徴は、透明度にありかつ、化学変化により定着します。
ですが、アクリル塗料は物質を侵食するという問題がある塗料ですが、利点においては、「アクリル」は安価に耐久性が高い塗料として使用可能です。
「塩ビ」の例文
・『塩ビパイプ』
この例は、「塩化ビニールのパイプ」のことです。
「塩ビ」は高い耐久性があり、危険なものを排出するためのパイプに使用されることが多いです。
何故なら、「塩ビ」は、浸食に強い耐性があるが故、危険物に対して浸食を受けないという特性があり、危ない薬品の排出を行うためのパイプに用いられ、鉄の配管などよりも安価に危険物を排出できます。
まとめ
「アクリル」と「塩ビ」の違いは元となる材料が違う点がありますが、他にも違いがあります。
「アクリル」は、アクリル自体は浸食にとても強いのですが、塗料となった場合、実はアクリル酸エステルがほかの物質を侵食するという問題があります。
ただし、アクリル板になった場合、他の物を侵食することはなくなりますので一応安心できる物質です。
しかし、浸食の強さにおいては、「塩ビ」の方が強く、塩ビは錆びるの他破れるという状態変化に強く、危険な薬剤を排出するための配管に使用されています。
何故なら、「塩ビ」は、状態を保つ力が強いが故危険な薬剤を排出する「塩ビパイプ」として用いられるほど浸食に強いのです。
ただ、「塩ビ」は、絶対的に無敵な浸食耐性を持っているわけではなく、いずれ、浸食して駄目になりますので、定期的に交換を必要としていますが、安価な素材であるが故、万が一交換する場合も安価に交換できる物質です。