この記事では、「エレクトーン」と「ピアノ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エレクトーン」とは?
「エレクトーン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「エレクトーン」は、日本で開発された電子オルガンの商標名」のことで、『日本楽器』が『ET型電子オルガン』として1959年に発売されています。
「商標」とは、「商品やサービスを、他の商品やサービスと区別するための、文字、図形、記号」などを意味します。
「エレクトロニック」と「トーン」を組み合わせた造語で、「エレクトーン」と名付けられています。
「エレクトーン」が登場してから、「電子オルガン」の普通名詞と間違われるくらい、全国に普及しています。
一方「電子オルガン」は、「パイプオルガン」がもとになっています。
教会や大きな音楽ホールに設置されている「パイプオルガン」は、大きな体育館の壁一面を占拠するほどの大きさがあります。
このように巨大な「パイプオルガン」を家庭でも楽しめるように小型化されたのが、「電子オルガン」です。
鍵盤を操作して、電子回路から発生する信号によって、スピーカーを鳴らし、演奏することができます。
『日本楽器』は、現在『ヤマハ』となり、「エレクトーン」の製造販売を行っています。
「ピアノ」とは?
「ピアノ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ピアノ」は「鍵盤楽器」の一つで、鍵盤を指先で叩くと、ハンマーに伝えられて、躯体の中に貼られている金属弦を打つことで音が出る仕組みになっています。
18世紀の初めころに、イタリアのクリストフォリが考案したとされています。
現在では世界中に広まり、学校や各家庭に置かれています。
平型の「グランドピアノ」と、竪型の「アップライトピアノ」があります。
「ピアノ」という名前の由来は、「ピアノフォルテ」と言われています。
音楽用語で弱音を示す「ピアノ」と、強音を意味する「フォルテ」を簡単に出すことができるということから、つけられた名前になります。
「ピアノ」は世界中のピアノメーカーが作っていますが、特に最高級のピアノブランドとして知られているのが「スタインウェイ&サンズ」、「ベーゼンドルファー」「ベヒシュタイン」とされています。
「エレクトーン」と「ピアノ」の違い
「エレクトーン」と「ピアノ」の違いを、分かりやすく解説します。
「エレクトーン」は「電子オルガンの商標名」です。
また「電子オルガン」は、電子回路を利用して音を出す、オルガンを意味します。
一方の「ピアノ」は、「鍵盤楽器のひとつ」となります。
まず、「エレクトーン」は「商標名」で、「ピアノ」は「楽器名」という違いがあります。
また「エレクトーンは、電子回路を使用して音を出している」のに対して、「ピアノ」は、「鍵盤を指先で叩いた力が伝わり、金属弦を打つことにより音を出している」という違いがあります。
まとめ
「エレクトーン」と「ピアノ」の違いについて見てきました。
見た目はとても似ていますが、中身がまるで違うことがわかりました。