ゲームの縛りプレイや、長くゲームを嗜んできた人の会話で「オワタ式」という言葉を耳にすることがあります。
なにかの元ネタがあり、それに沿った状況を指す言葉だと推測できても、意味がわからない方も少なくないでしょう。
この記事では、「オワタ式」の意味を分かりやすく説明していきます。
「オワタ式」とは?
「オワタ式」とは、ゲームにおける縛りプレイの一種で、1度でもダメージを受けたらアウトと言うルールを指します。
主に複数回ダメージを受けると失敗となるアクションゲームや、格闘ゲームの縛りプレイとして設定されるルールです。
そこから転じてミスが許されない状況や、一度の失敗で全部台無しになってしまう状況も「オワタ式」と言われるようになりました。
ただしスラングですし、言葉の響きもあって、真面目な場面で使われることはなく、縛りプレイやゲームに関連する話題で使われる単語です。
「オワタ式」の由来
「オワタ式」という言葉は、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で生まれたアスキーアートやネタで作られたFlashゲーム「人生オワタの大冒険」から来ています。
プレイヤーの不意を突く罠の非常に多い、理不尽なほどの高難易度ながら、コアな人気のあるアクションゲームです。
そして「人生オワタの大冒険」に魅了されたプレイヤーが、一度でも被弾したら即死の設定でアクションゲーム動画を投稿しました。
そのタイトルに「オワタ式」と書かれていたことが、「オワタ式」という言葉が生まれた流れです。
「オワタ式」の言葉の使い方や使われ方
「オワタ式」という言葉は「人生オワタの大冒険」への敬意や好意から生まれた言葉ですが、好意的な使われ方をしているとは限りません。
・「高難易度の死にゲーをついにオワタ式でクリアした」
・「敵の攻撃力がインフレしすぎて実質オワタ式になっている」
前者は本来の意味通り、縛りプレイのルールを意味する使い方ですが、後者は理不尽な状況になっていることへ言及する形で使われ方です。
由来となったゲームも理不尽な仕掛けの多いゲームであったので、「オワタ式」という言葉も、理不尽というニュアンスで度々使われます。
「オワタ式」の類語や言いかえ
縛りプレイのルールとしての「オワタ式」は「ノーダメージ縛り」が類語になります。
文字通りダメージを受けずにクリアするという縛りであり、「オワタ式」の語源が古く、現在はプレイできないゲームであることから、現在は「ノーダメージ縛り」の方が使われることが多いです。
本来の意味から転じた、言いまわしとしての「オワタ式」の類語としては、「無理ゲー」や「死にゲー」があります。
また「理不尽」の言い換えとして「オワタ式のようだ」と言われることもあり、「理不尽」も「オワタ式」の類語と言えるでしょう。
まとめ
会話中に「オワタ式」という言葉出てきた場合は、ミスが許されない事を指していると考えていいでしょう。
元ネタの古いスラングだけに伝わらない可能性もありますが、理不尽というニュアンスを比較的軽い雰囲気で表現することもできる言葉です。