この記事では、「クラウド」と「レンタルサーバー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「クラウド」とは?
「クラウド」とは、「サーバー事業者が展開しているサービスで、仮想化技術を応用した拡張性のあるサーバー」を意味しています。
「クラウド」は、「ハイパーバイザーと呼ばれる一台の物理サーバー(仮想化のプログラム)の内部に、仮想化技術を用いて複数の仮想サーバーを構築したサービス」のことなのです。
複数の仮想サーバーの中には「個別のCPU・メモリ」が設置されているので、一般的なレンタルサーバーのように「他のユーザーの過剰アクセスなど」の影響を受けることがないメリットを持っています。
「レンタルサーバー」とは?
「レンタルサーバー」とは、「サーバー事業者が提供している、一台の物理サーバーの機能・スペックを複数のユーザーで共有する型のサービス」を意味しています。
「レンタルサーバー」では、一台の物理サーバーのCPUもメモリも他の大勢のユーザーと共有する形になるので、「他のウェブサイトへのアクセス集中など」の影響を受けやすくなります。
ただし、「レンタルサーバー」であっても、高額な月額料金の支払いをすれば、専用サーバーを一人で専有できるサービスも用意されていることはあります。
「クラウド」と「レンタルサーバー」の違い
「クラウド」と「レンタルサーバー」の違いを、分かりやすく解説します。
「クラウド」は「使いたい時に使う従量制料金のサービス」であり、「レンタルサーバー」は「決まった月額料金のサブスク型のサービス」である違いがあります。
一般に運用コストは、従量制の「クラウド」のほうが「レンタルサーバー」より高くなります。
「クラウド」のほうが「拡張性(カスタマイズ性)・サーバー機能変更・サーバーの独立性(他のサイトの影響を受けない)」では優れていますが、「サーバー構築・セキュリティー設定」などの手間が「レンタルサーバー」よりかかる短所もある違いを指摘できます。
「クラウド」の例文
・『クラウドをスムーズに運用するためには、サーバー運用のノウハウを持っている担当者が必要です。』
・『クラウドの利点は、サーバーのスペックが不足していれば、すぐに調整・変更できることにあります。』
「レンタルサーバー」の例文
・『WordPressでブログを構築して記事を書きたかったので、とりあえず月1000円程度で借りられるレンタルサーバーを契約しました。』
・『レンタルサーバーはアクセス数の多い他のウェブサイトが同じサーバーに入っていると、サーバーダウンするリスクもあります。』
まとめ
この記事では、「クラウド」と「レンタルサーバー」の違いを説明しましたがいかがでしたか? 「クラウド」とは「仮想化技術を利用して、CPU・メモリの性能が独立した複数の仮想サーバーを設置して貸し出す従量制のサービス」を意味していますが、「レンタルサーバーは「一台の物理サーバーを複数のユーザーで共有する形で貸し出すサブスク型(月額制)のサービス」といった意味を持っている違いを指摘できます。
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