この記事では、「ケリをつける」と「キリをつける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ケリをつける」とは?
物事について決着をつけることという意味で、格闘技の試合などではけりをつけるという場合その試合を終了させるという意味になり、対立する関係の因縁にケリをつけるというケースではその因縁で対立することはもう無くなるという意味になります。
ケリをつけるのけりは和歌や俳句においての助動詞のけりで、「色男金と力はなかりけり」や「寂しかりけり」のけりとなっておりピリオドを打つという言葉に方向性が近いものと言えるでしょう。
蹴りとは一切関係ありません。
ケリを付けた場合次の機会がない場合、大会など次の機会がある場合がありますが、少なくともその試合においては決着がついたということが可能です。
一度の競技・試合において二度ケリが付くということはありません。
マンガでよく使われる表現でもあり、因縁にケリをつけるなど重要なセリフとして使われるケースも多くなっています。
「キリをつける」とは?
物事を一段落させる、 区切りをする、または結着をつける。
キリのいいところでというキリと同じ言葉で、キリを付ける場合は自分でキリをつけるというケースが多く、時間的な制限があるときに一旦中断するときなどに使われる言葉です。
キリをつける、切りをつけるという表記も見られます。
一つの作業において長期に渡るものである場合は何度もキリをつけることがありえます。
勝負事や因縁などにおいてキリをつけるということはあまりありません。
なお、作品や製品を作る作業で、終わりがないタイプのものと言うものであれば、ここで一旦作業自体をやめる、製品として一応の段階になるという意味でキリをつけるという言い方をすることがあります。
キリがないという言葉のキリと同じ意図のある言葉であり、キリがない状態にキリを付けて一段落させるということになります。
「ケリをつける」と「キリをつける」の違い
「ケリをつける」と「キリをつける」の違いを、分かりやすく解説します。
ケリをつけるという言葉は決着をつけるという意味で、キリをつけるという言葉は区切りをつけるという意味なります。
ケリをつけるという言葉は厳密にそうではありませんが自分が勝つという意味合いが含まれているケースが多くなっています。
キリをつけるは仕事などで使われているケースが多い言葉で、ケリをつけるは勝負事や因縁などにも使われるため、マンガやアニメなどでより使われることが多い言葉となっています。
一つの作業においてキリをつけることは複数ありますが、ケリをつけることは一度だけです。
まとめ
ケリをつけるとキリをつけるは発音が近い言葉で、どちらも決着をつけるという意味がありますが、完全終わらすという意味がケリをつける、一旦終わらす、中断するという意味が強いのがキリをつけるとなっています。
現実ではキリをつけるという言葉は使いやすく、架空作品ではケリをつけるという言葉が登場しやすいです。