「シンガプーラ」と「アビシニアン」、このふたつはどちらもペットショップで見かけることは珍しい見た目がよく似た猫たちです。
この記事では、「シンガプーラ」と「アビシニアン」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。
「シンガプーラ」の特徴とは?
「シンガプーラ」は、猫の中でも最小といわれる小さい体が特徴の猫で、その名の通りシンガポールで1970年代に発見された野良猫がルーツとなっています。
体つきは猫の中で最小でといわれる小さい体を持っており、小柄な体に大きな瞳が可愛らしく、別名「小さな妖精」と呼ばれています。
華奢ではありますが筋肉質で、瞳と耳が大きいです。
体毛は短毛で、毛の一本一本がそれぞれ4色のグラデーションになっており、毛根近くが最も淡くアイボリーのような色、先が最も濃く茶色、と変化していきます。
性格は好奇心旺盛で遊び好き、賢くて飼い主によく懐きます。
活発なイメージに反して意外と賢く、鳴くことが少ないおとなしい一面も持っています。
母国では下水溝に住む猫として避けられていましたが、シンガポール観光局がマスコットに設定したことで、無事シンガポールを代表する猫として愛さるようになったようです。
「アビシニアン」の特徴とは?
「アビシニアン」は、あのクレオパトラに愛された猫なのではないかともいわれる深い歴史を持つ猫で、日本のペットショップなどで見かけることはほとんどない珍しい猫です。
「アビシニアン」のルーツはなんと約4000年前まで遡り、古代エジプトの壁画や美術品にこの猫に似た猫が描かれています。
また、名前はアビシニア(現エチオピア)から来た猫という意味をもっています。
体の特徴は、少し小柄でしなやかな細身で筋肉質であり、目が大きく、エレガントな印象です。
目の下にはクレオパトララインと言われる濃い色の線が入っており、よりとても高貴な見た目をしています。
瞳の色はゴールドやグリーンが多く、鳴き声は鈴を転がしたように美しいといわれています。
毛は短毛で、毛先と尾の先端が濃いのが特徴です。
性格はオスとメスで違っており、元々甘えん坊な性格ですがオスは特に甘えん坊で素直に感情をあらわし活発に遊びます。
メスも基本的には甘えん坊ですが、オスに比べると自立心も強く、人間で言う「ツンデレ」のような一面があります。
「アビシニアン」はとても賢く、名前を呼ぶと返事をして寄ってきてくれるという犬のような一面も持っています。
「シンガプーラ」と「アビシニアン」の違いについて
「シンガプーラ」と「アビシニアン」は短毛で目の大きい小さい猫という特徴は共通していますが、はっきりと異っている点もあります。
まず「シンガプーラ」はシンガポール原産であり、「アビシニアン」は約4000年前のエジプトが原産であるといわれています。
どちらも小柄な猫ですが、「シンガプーラ」は猫の中でも最小です。
「アビシニアン」は名前を呼ばれると返事をしながら寄ってくるという特徴があります。
「シンガプーラ」と「アビシニアン」の違いのまとめ
「シンガプーラ」はシンガポールを代表する世界一小柄な猫、「アビシニアン」は約4000年という猫の中でもトップクラスに長い歴史を持つ猫でした。
どちらも日本で見かけることは少ないのですが、とても可愛らしい猫たちです。