この記事では、「タームローン」の意味を分かりやすく説明していきます。
金融にまつわる言葉を学んでいきましょう。
「タームローン」とは?意味
タームローンとは銀行などの金融機関から借りる、一般的なビジネスローンのこと。
一括の貸し付けをあらわします。
まとまった金額のお金を融通して欲しいとき、よく利用される仕組みです。
そもそもタームローンの「ターム」には、期間や期限などの「まとまり」という意味があります。
そのためタームローンも、1年以上のまとまった期間の貸し付けを示しています。
タームローンの契約をおこなうときには、借り入れの条件と金額などを明記した「金銭消費貸借契約書」を交わします。
この内容に従って、借り手は計画的に返済をおこなっていきます。
タームローンのメリットは、資金調達を受けやすいこと。
必要なときに必要なお金を工面できるので、思いきったビジネス設計が立てやすいことです。
タームローンの上限は決まっていませんが、ときには1億円や1兆円ちかいビッグマネーが動くこともあります。
「タームローン」の概要
タームローンとよく比較されるものに「コミットメント型タームローン」があります。
コミットメントとは「約束・公約」のこと。
一定の約束のもとに貸し付ける、条件付きのタームローンをあらわしています。
そのためコミットメント型タームローンの場合は、契約時にすり合わせた条件をもとに、複数回に分けて貸し付けをおこないます。
資金の上限も決められていることが多く、上限に決まりの少ないタームローンとは性格が異なっているので気を付けておきましょう。
コミットメント型タームローンは短期型が多く、通常のタームローンは短期から長期までバリエーション豊かな選択肢をえらべます。
より柔軟で自由なものが、タームローンです。
「タームローン」の言葉の使い方や使われ方
「タームローン」はこのように使います。
・『不動産投資をおこなうために、タームローンの契約をおこなった』
・『大手デベロッパーが500億円をこえるタームローンの締結をした』
・『タームローンの早期返済に向けて、グループ統合が進んでいる』
タームローンは、中長期的な貸し付けのこと。
大手企業が資金調達のひとつとして、利用しているローンをあらわします。
そのため企業の決算発表などのシーンで用いられることが多いです。
「タームローン」の類語や言いかえ
タームローンと同じような言葉に、次のフレーズがあります。
・シンジケートローン
シンジケートローンとは、銀行が巨額のマネーを貸し付けるローンのこと。
この中にタームローンとコミットメント型タームローンが含まれます。
まとめ
タームローンの意味と使い方をおさらいしました。
タームローンとは金銭消費貸借契約書を交わす、中長期的なローンのこと。
1億円を超えるようなビッグマネーを、一括で借りる資金調達です。
このような融資をシンジケートローンと呼んでいます。