株式や為替のニュースを見ていると、色々な専門用語が出てくることがあります。
「ダウ」と「ナスダック」も見分けがつきにくい言葉のひとつ。
この記事では、「ダウ」と「ナスダック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ダウ」とは?
ダウというのは、平均株価指数のこと。
少し難しく聞こえますが、アメリカの代表的な30銘柄の平均的な株価指数をあらわしたものです。
ちなみにこの代表的な銘柄の中には、コカ・コーラやナイキ、マイクロソフト、ファイザーなどの日本でもお馴染みのトップ企業が軒を連ねています。
ダウ平均株価の値を知ることによって、アメリカの景気がいいのか・悪いのか判断することができます。
ただ株価の動きは、周囲の状況によって変化しているので「ダウが上がっているからアメリカ経済が絶好調」とは一概に言えないところもあります。
ちなみにダウというのは、ダウ・ジョーンズ社の頭文字を取った名前のこと。
この企業が株式の情報をとりまとめて、リーダーとして発表しているので「ダウ」という名前が付いています。
「ナスダック」とは?
経済紙などでよく耳にするナスダックとは、アメリカの株式市場のひとつ。
ソフトウェアや通信などの、いわゆるハイテク企業が主に上場をおこなっています。
また超有名企業にまじって、新しく成立したばかりのベンチャー企業も混じっている面白い市場になっています。
上場している銘柄はアメリカの企業ばかりではなく、日本の企業も含まれています。
例えば日本を代表する車メーカーの日産、ゲーム機でおなじみの任天堂、そしてマヨネーズで有名なキューピーもナスダックに上場をおこなっています。
他の株式市場にくらべて制限などがゆるく、新しい企業も仲間入りをしやすいのがナスダックの特徴です。
右肩上がりの成長をつづけている株式市場で、世界の投資家たちからとても人気のあるマーケットになっています。
「ダウ」と「ナスダック」の違い
よく聞く言葉ですが、改めて問われると説明しにくいのがダウとナスダックです。
「ダウ」と「ナスダック」の違いを、分かりやすく解説します。
2つの言葉の違いをマスターして、株式用語の基礎体力をつけていきましょう。
・指数かマーケットか
ダウはダウ・ジョーンズ社が発表している、株価指数のこと。
それに対してナスダックは、アメリカでもっとも人気のある株式市場のことです。
ダウは勢いのあるアメリカの30銘柄の平均的な値を出したもの。
ダウに選ばれる銘柄は、ナスダックに上場していることもあれば、ニューヨーク証券取引所に上場していることもあります。
ダウの中にナスダックなどの複数の市場がある…そのようなイメージを植え付けておくと覚えやすいです。
まとめ
ダウとナスダックの違いについて、分かりやすくお伝えしました。
ダウはアメリカの企業がまとめた株式の指数のこと。
アメリカ経済を占う、重要な指標になります。
それに対してナスダックはアメリカの人気株式市場になります。
正しい違いを知れば、経済博士を目指してみてください。