「宗教」と「信仰」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「宗教」と「信仰」の違いとは?違い

この記事では、「宗教」「信仰」の違いを分かりやすく説明していきます。

「宗教」とは?

神や仏など人間の力を超えた存在や、聖なるものにかかわる、思想体系、観念体系のことです。

また、そういった活動を行っている社会的集団のことです。

「宗教」は人間がよりどころとするものになります。

そして、そういったものは古代からありました。

世界にさまざまな「宗教」がありますが、日本の場合は神道と仏教が主に広まっています。

神道は八百万の神や自然現象などを崇拝しています。

経典は存在しません。

仏教には、大乗仏教、上座部仏教などがあります。

また、宗派も数多く存在しています。

これらは何百年も前に作られたものですが、近年も新しいものが登場しています。

たとえば、幸福の科学、創価学会などです。

日本以外の国では、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教などが広まっています。


「宗教」の使い方

人間の力を超えた存在にかかわる活動を指して使用する言葉です。

ある考えを持っている組織や集団を指す場合もあります。


「信仰」とは?

「信仰」には2つの意味があります。

一つは、神や仏など人間の力を超えたものを信じて、尊いものとすることです。

また、ある宗教を信じて、その教えをよりどころにすることです。

仏教を信じている人は、仏教が教えるものを守っていることでしょう。

たとえば、寺で修行をしている僧侶は、仏教の教えに従って、むやみに殺したり、盗みをしたりはしません。

そして、仏の存在を信じています。

信じているからこそ、仏像を大切に扱うのでしょう。

もう一つの意味は、特定の物事を信じて疑わないことです。

「ブランド信仰」などといったりします。

ブランドを絶対のものだとして信じて疑わないことです。

ある人は健康志向で料理は薄味を心がけていました。

薄味にしていれば、高血圧を防ぐことができ、健康を保てると信じて疑っていません。

この場合は「薄味信仰」といえるでしょう。

「信仰」の使い方

何かを信じて疑わないことを指して使用をします。

対象は人間の力を超えた存在、それ以外のもの、どちらについてもこの言葉を使用できます。

「宗教」と「信仰」の違い

前者の言葉は思想体系や組織を意味しています。

後者の言葉は、そういった思想体系や組織をあがめることを意味しています。

また、それ以外の特定の対象を信じて疑わないこともいいます。

「宗教」の例文

・『宗教に関する物をたくさん持っている』
・『祖父と祖母は違う宗教を信じている』
・『宗教の案内がポストに入っていた』
・『新しい宗教』

「信仰」の例文

・『信仰心を忘れない』
・『太陽神を信仰している』
・『古代から信仰される神々』
・『信仰の自由』

まとめ

セットで使われることがある2つの言葉ですが、それぞれの言葉が持つ意味は異なります。

一方は思想体系や組織を指しており、もう一方は信じることを指しています。

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