ネット発のスラングとして最近急速に目にする機会が増えたのが「チー牛」です。
この言葉は一体何を意味しどんなときに使われる言葉なのでしょうか。
今回は、「チー牛」の意味や使い方について分かりやすく紹介します。
「チー牛」とは?意味
「チー牛」とは「チーズ牛丼食ってそうな奴」という意味で使われるネットで生まれたスラングです。
チーズ牛丼とは大手牛丼チェーンすき家の人気メニューです。
牛丼にチーズをかけるといういかにもジャンクフード的なメニューで若者に特に好まれますが、このメニューがスラングとして使われるようになったのはSNSで話題になった一枚のイラストが始まりでした。
作者不詳のこのイラストには「適当に切りそろえたであろう黒髪」「メガネ」「覇気のないありふれた顔」をした以下にも陰キャを感じさせる男性が描かれています。
このイラストに添えられていたセリフが三色チーズ牛丼特盛り温玉付きを注文する内容であったことからこのような陰キャにありがちな見た目の男性を揶揄する表現として「チー牛」が使われるようになりました。
「チー牛」の概要
「チー牛」は意味的にも使われ方的にもはっきりと差別的意味合いを含んだスラングです。
本来であれば使うべきではない表現であり、実際にこの単語を使ったことで謝罪に追い込まれた大物ゲームプロデューサーもいます。
そもそも発端となったイラストの男性はどこにでもいるありふれた容姿であり侮蔑の対象になる理由などどこにもありません。
陰キャという曖昧な概念におけるシンボリックな存在として「チー牛」が注目されましたが、だれでもない誰かであるはずのイラストに似ているからといって実在の人物に対してなにかいうのは褒められるべき態度ではなく、うかつな使い方をするとトラブルのもとです。
「チー牛」の言葉の使い方や使われ方
・あいつの態度を見ているとチー牛と言いたくなる。
・そんなにムキになるなんてあなたはチー牛ですか、と煽る。
・人のいるところでチー牛を連呼するお前のほうが人として恥ずかしい。
・チー牛とバカにしているといつか停滞しっぺ返しを食らうよ。
「チー牛」の類語や言いかえ
・陰キャ パリピ的な人を指す陽キャとは正反対の生き方をする人を陰キャと言います。
クラスで目立たず地味な存在である陰キャは「チー牛」という言葉が表現する対象そのものです。
陰キャという直接的な言い方を避けて「チー牛」が使われるケースも多く言葉の意味はほぼ同一です。
・ネクラ 暗い性格を意味する「ネクラ」も「チー牛」に近しい言葉です。
ネクラが主に内面を表すのに対しチー牛は外見的特徴が強調されているという違いはあるものの指す性格そのものはほぼ同じであり言い換えることができます。
・コミュ障 人とのコミュニケーションを苦手とする人を指す「コミュ障」も「チー牛」と似たような意味で使われています。
こちらのほうが直接的に侮蔑する意味合いが強く、決していい言葉ではありません。
・オタク 意味合いとして共通点が多いのが「オタク」です。
オタクという言葉から連想される典型的な用紙というものもありますが、オタクが太っていてキャラTシャツを着ているなどかなり個性的な姿がイメージされるのに対し「チー牛」は冴えないにしろ一般人としては適切な身なりをしているという違いがあります。
まとめ
現実的にはステレオタイプな外見の一部であり、それ以外の多くは「チー牛」に近い見た目が目立ちます。
現実に即した表現として言い換え可能です。