ニュースといえば新聞とテレビ、というのはとっくに過去の話です。
ネット全盛時代の今、信頼する情報源としてツイッターを始めとするSNSの存在感がどんどん高まっています。
ニュースは全てツイッターでチェックするという人も増える一方、大きな問題となっているのが「デマッター」です。
今回は「デマッター」とは何なのかわかりやすく解説します。
「デマッター」とは?意味
「デマッター」とは「ツイッター上で広まっている根拠不明の虚偽情報や根も葉もないうわさ話、もしくはそのような虚偽情報を広めているツイッターアカウント」を指す言葉です。
「デマッター」の概要
「デマッター」を簡単に説明するならば「ツイッター上で拡散されているデマ」となります。
「ツイッター」は誰でも簡単に世界中に向けて情報を発信できるSNSです。
アメリカ大統領から一般の小学生まで年齡も人種も国境も超え誰でも同じ立場で情報を発信できるのがツイッターの特徴です。
巨大メディアに情報を支配されることのないツイッターは生の声を届けるのに秀でている一方、真偽についてチェックされないまま情報が発信されてしまうというリスクを有しています。
「デマッター」は直接情報を発信できるというツイッターの特性を悪用したものです。
根拠の無い怪しげな内容であっても情報として拡散されてしまうと信用する人たちが一定数でてしまいます。
陰謀論や誹謗中傷など内容はさまざまですが、ツイッター上で広められる怪しげな話を総称して「デマッター」とよんでいます。
「デマッター」は悪意を持って発信されるものに限りません。
誤解からデマになってしまうケースや善意によって誤った内容が広まってしまうケース、憶測や推測がいつの間にか真実であるかのようにひとり歩きしてしまうケースなどさまざまなパターンがあります。
ネット用語として「デマッター」が定着したのは2016年の熊本地震直後に広まったデマがきっかけです。
災害の後にはツイッターにデマが急増するため怪しい情報に注意するようアナウンスされていましたが「地震で檻が壊れライオンが逃げ出した」というツイートが写真とともに投稿されました。
合成写真による明らかな捏造であるこの投稿は地震の混乱と相まって一気に広まり社会問題化します。
このことがきっかけで「デマッター」に対する社会的関心が一気に高まり事態を重く見た警察によってツイートした男性は威力業務妨害で逮捕されるに至りました。
「デマッター」の言葉の使い方や使われ方
・デマッターに騙される人が後を絶たない。
・仕込みアカによる投稿なのでデマッターであるのは確実だ。
・軽い気持ちであろうとデマッターは許されるものではない。
・デマッターは社会問題になっており謝れば済む段階ではなくなっている。
「デマッター」の類語や言いかえ
・嘘ツイ 「嘘のツイート」の略語として「デマッター」とほぼ同じ意味で使われます。
・フェイクニュース 悪意によって広められる虚偽のニュースを意味します。
社会の混乱や健康被害など重大問題化することも多く、主に陰謀論やニセ科学などのニュースに使われます。
・嘘松 アニメ「おそ松さん」のファンが明らかなつくり話を事実であるかのようにツイートしたことに対して使われたのがきっかけで誕生した言葉です。
もともとはおそ松さん関連のみに使われていましたが現在では嘘のツイートを指す言葉として定着しています。
まとめ
「デマッター」は社会問題として認知されています。
見かけることがあっても信じないようにしてください。
デマかどうか見分けるためにも情報リテラシーを高めておきましょう。