この記事では、スラング用語の「メランコリー」の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「メランコリー」とは?意味
悩み事があると、人は考えるほど気分は落ち込み、憂鬱【ゆううつ】になってしまうその感情を表すのが「メランコリー」です。
悲壮感に包まれる人は悲哀な表情で座り、物哀しそうな顔で空を見上げることがあります。
うつ病を意味する“melancholia”(めらんこりあ)を日本語にしたとき、「メランコリー」と語尾を伸ばすようにして表記します。
若者の間では、うつ病のように落ち込んでしまった自分の様を表すときの言葉として使います。
この言葉の類義語には沈鬱【ちんつう】があるように、物事を考えると気分も沈み、つらくなるという人の気持ちを表すわけです。
「メランコリー」の概要
気分が優れないほど落ち込んでいる状態を表す「メランコリー」は、内向的な人を指す言葉です。
掲示板でもいまいち自分の方から進んで意見を述べたり、問題を定義することなく周囲の人に意見を合わせるだけで、ただじっと人の話に耳を傾けて終わるという残念な人を指すスラング用語として使われています。
自分のことを「メランコリーな人間だ」といかに暗い性格で、人とうまく会話ができない人間か言い表したり、暗い気分のため目の前の光景が切なく見えてしまうときに自分のつらさ、哀しさを表すわけです。
掲示板では、趣味仲間から仲間はずれにされたとか、友達と些細なことで喧嘩して落ち込むとき、沈んだ気持ちを「メランコリー」と言い表して人に伝えるときに使います。
「メランコリー」の使い方や使われ方
掲示板で相手との間に問題が起きて気分が落ち込んだとき「もうメランコリーだわ」と伝えます。
友達と喧嘩したときや、ひどい言葉を言われたときなどかなり憂鬱で落ち込む気持ちに包まれてつらい気持ちになったとき、「ああ、こんなメランコリーな気分じゃ仕事にならない」と落ち込む自分の様を表すわけです。
恋愛に敗れたときは「はなかないメランコリーを感じる」と切ない状態を表したり、「メランコリーな気分」と今のつらい状態を分かりやすく伝えるときもあります。
「メランコリー」を使った例文(使用例)
・『今日の空はどこか物悲しく見えるが、単なるメランコリーだろう』
・『久々に街で見かけた友達の顔が暗く、メランコリーを感じた』
・『失恋した私は一人旅に出かけたが、見るものすべてにメランコリーを感じてしった』
いつもは空を見ると明るい気持ちになるのに、その日は物悲しく見えてしまうのは自分の気分が優れないからということがあります。
また、友達の顔が暗いと、どこか悩みを抱えているように感じますし、自分の気持ちが良くないときは目に入るものすべてが切なく見えてしまうわけです。
まとめ
自分の気分がいかに優れない状態であるかカタカナで表して伝えられる「メランコリー」は、ノスタルジックな気分で落ち込んだ気持ちをうまく表せるスラング用語です。
少し気取ったように今の状態を伝えれば、インテリな雰囲気を漂わせた文豪のように表現できる人になるでしょう。