この記事では、「レポート」と「感想文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レポート」とは?
「レポート」には2つの意味があります。
一つは、調査や研究の結果を述べた文書です。
研究職をしている人は、国や企業などから費用を出してもらい研究をしているので、その結果を述べて報告しなければなりません。
そのとき、口で述べるのではなく、文書にして出すことが一般的です。
この調査や結果などを記載した文書が「レポート」です。
学会などに発表するものは論文といいます。
論文は結果だけでなく、意見も述べられています。
一方、「レポート」は意見は入れず、調査や研究の結果だけが述べられています。
また、論文に比べて量が少ない傾向があります。
研究職の人が書くものだけが「レポート」なのではなく、学生などでもこれを書くことが少なくありません。
もう一つの意味は、新聞や放送などで、実際にその場所に行って、状況や事情を伝えることです。
ある飲食店の状況をテレビで伝えたいと考えたとします。
そのとき、取材者が状況などを説明しながら、テレビで伝えることがあります。
飲食店の場合だと、料理を食べてコメントをしたり、店内の様子を伝えたりします。
取材者が行っていることが「レポート」です。
「レポート」の使い方
調査や研究の結果を報告するという意味や、放送などで状況や事情を報告するという意味で使用をします。
前者の意味では、学生が使うことが多いです。
後者の意味では、テレビでよく使われています。
「感想文」とは?
物事について、思ったことや感じたことを書いた文のことです。
思ったことや感じたこと、つまり主観的なものを書いたもので、研究結果など客観的なことを書いたものではありません。
小中学校の夏休みの宿題に「読書感想文」があります。
これは、ある本を読んで、それについて自分が思ったことを書く宿題です。
自分が思ったことを書くのであり、本の内容を要約して書くのではありません。
また、作者の経歴などをまとめたものでもありません。
客観的なことではなく、思ったことや感じたことなど主観的なものを書いた文が「感想文」です。
「感想文」の使い方
思ったもの、感じたものを書いたものを指して使用する言葉です。
客観的な事柄には使用しません。
「レポート」と「感想文」の違い
「レポート」は研究の結果など事実を述べたもので、個人の意見は入りません。
「感想文」は思ったことなど主観的なものを述べたものです。
「レポート」の例文
・『レポートの提出期限を守る』
・『明日までにレポートを書き終えなければならない』
・『レポートを書くために資料を読む』
「感想文」の例文
・『感想文を原稿用紙2枚分書いた』
・『感想文を書くのが難しい』
・『感想文を読ませてもらった』
まとめ
2つの言葉が指しているものは、あることについて述べたものなのですが、述べている事柄に違いがあります。