「一旗揚げる」の意味
「一旗揚げる」の意味は以下の2つです。
1つ目は「成功を目指して新事業を起こすこと」という意味で、富や名声を手に入れる為に意欲を持って新しく事業を立ち上げることを言います。
2つ目は「強い向上心を持って新しい運命を切り開こうとすること」という意味で、会社を興すこと以外で成功したい、有名になりたいと思って励むことを言い、現在ではこちらの意味でもよく使われます。
「一旗揚げる」の読み方
「一旗揚げる」の読み方は、「ひとはたあげる」になります。
「一旗」を「いっき」と読み間違わない様にしましょう。
「一旗揚げる」の由来
「一旗揚げる」は、昔の武士が戦争に臨んだ時の様子から来ています。
「一旗」とは1本の旗のことで、昔の武士は戦場に臨む時に、手柄を立てたことがすぐに分る様に、家紋や目印などのついた旗を掲げていました。
ここから「1本の旗を掲げる」→「戦争を始める」という意味で使われ、時が流れるに連れて「事業を起こす」という意味で使われる様になったのです。
「一旗揚げる」の表現の使い方
「一旗揚げる」の表現の使い方を紹介します。
文法的な使い方
「一旗揚げる」は動詞を含んだ表現ですが、慣用句ですので、文末に使う時には「一旗揚げるつもりだ」「一旗揚げたい」など、未来形で使われることが多くなります。
まだ成功していなくてもOK
「一旗揚げる」は「成功しようとこれから事業を起こすこと」という意味ですので、現時点でその夢が実現してなくても使えます。
自分が強いやる気と意欲を持っている時の表現です。
「一旗揚げる」を使った例文と意味を解釈
「一旗揚げる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
「一旗揚げる」を使った例文1
「彼は一旗揚げると言って東京に出て行ったが、5年間音沙汰なしだ」
成功する為に事業を起こすと言って地方から東京に出て行った人がいるのですが、5年経っても何の連絡もないことを表しています。
「一旗揚げる」を使った例文2
「彼は海外で一旗揚げようと移住を決意した」
日本国内ではなく、海外でビジネスを行う為に、移住する決断をしたことを表しています。
「一旗揚げる」の類語や類義語
「一旗揚げる」の類語や類義語を紹介します。
「一花咲かせる」【ひとはなさかせる】
「昔成功したことがあったり、一生に一度でもいいから成功したいと思う人が、一時的に夢を叶えて栄華をきわめること」という意味です。
「故郷に錦を飾る」【こきょうににしきをかざる】
「故郷を離れた人が、成功したり有名になったりして、華やかに堂々と帰郷すること」という意味です。