「一縷の望み」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一縷の望み」とは?意味と使い方

この記事では、「一縷の望み」の意味を分かりやすく説明していきます。

「一縷の望み」とは?意味

「一縷の望み」とは、とてもごく僅かな望みを指している言葉です。

「一縷」という言葉は、日常会話などでもほとんど耳にする事がない言葉ですが、「ごくわずかな」「糸のように細長いもの」を意味する言葉で、このようなごく僅かで、細い糸のような望みについて「一縷の望み」と表わされます。


「一縷の望み」の概要

「一縷の望み」「いちるののぞみ」と読みます。

「一縷」とは、ごく僅かである事や、糸の様に細いものを指す言葉で、「一縷」という単語だけで使用する事はほとんどなく、「一縷の望み」のように「望み」「希望」という前向きな言葉と合わせて使われます。

しばしば「一抹の望み」という言葉を耳にする事がありますが、こちらは「一縷の望み」と似た読み方であったり、似た漢字であるために混同されてしまったために起こる間違った使い方で、本来は「一抹の不安」「一抹の寂しさ」などネガティブな意味として使用するのが正しい使い方です。

ただし、「一縷」「一抹」は共に「ごくわずかな」という意味を持つため、その後に続く言葉によってどのような事がごくわずかであるのかが表されています。

「一縷」は、ごくわずかな望みなど前向き言葉と合わせて使われますが、「一抹」は、ごくわずかな不安や寂しさなどのマイナスな言葉と合わせて使われるため、どちらを表現したいかによって「一縷」「一抹」は使い分ける必要があります。


「一縷の望み」の言葉の使い方や使われ方

「一縷の望み」は、ごく僅かな望みを表す際に使用されます。

ごく僅かというのは、細い糸のようなほんの僅かな事を指しており、ほとんど期待はないが極めてかすかな可能性は残っているので、まだあきらめるような事はしないという前向きな意味として使用されます。

例えば、「一縷の望みが残る」と使用された場合、ほんのわずかだが望みが残っているという意味になり、他にも「一縷の望みに賭ける」と使われた場合には、可能性は少ないがほんのわずかな希望に賭けるという意味を持ちます。

「一縷の望み」を使った例文(使用例)

・『この試合は彼に一縷の望みを賭けるしかなくなった』
・『一縷の望みすら絶たれてしまった彼女は、この先どうしたらいいのかと思い悩んだ』
・『まだ負けたと決まったわけではないので、一縷の望みを託して最後の力を振り絞る』

まとめ

「一縷の望み」とは、ほんの僅かであるという意味を表す「一縷」という言葉に希望や望みがあるという意味を付け足した言葉です。

一般的に前向きな考えや物事に対して使われる言葉であり、不安などのネガティブな事柄がわずかにあるという意味で使用したい場合には「一縷」ではなく「一抹」の方を使用し、「一抹の不安」などと使用するのが適していますので、間違って「一縷の不安」などと使用しないように注意しましょう。

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