「不具合」と「故障」の違いとは?分かりやすく解釈

「不具合」と「故障」の違い違い

この記事では、「不具合」「故障」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不具合」とは?

「不具合」は、機器の機能や構造自体が動作不良に陥る状況にあることです。

動作不良ではありますが、一応動作自体はおかしいが確認できており、機能は不十分ながら動作を可能としているため、具合が悪い状況下を「不具合」と呼びます。


「故障」とは?

「故障」は、機器に備え付けてある機能および動作が全く確認できなくなることを「故障」と呼びます。

「故障」には種類があり、意図的に自ら破壊することで引き起こす「故障」の他に製品自体の構造的な欠陥から機器の寿命を削ったが故に損傷する「自然故障」など様々な種類があるのが「故障」です。


「不具合」と「故障」の違い

「不具合」は、一時的に発生する問題や、構造的な問題で発生する機能不全であるため、「故障」とは異なり、内部構造を見直したり、問題発生の原因を特定すれば対処可能です。

一方、「故障」は意図せずとも起こる現象であるため内部構造を見直し、製品の品質を上げても起こり得る現象であるため、両者の違いは、完全に動作を不可能とするか、そうではないかです。

「故障」は完全にその部分の動作を不可能としますので、いわば機能不全よりも重い状態にあります。

「不具合」の例文

・『このゲームは不具合が多いな』

この例は、テレビゲームのプログラミングに関する構造に問題があり、機能不全ととられる部分が多いという例です。

いわゆるバグという物で、これらは、アップデートなどで対応したり、ゲームソフト自体を交換するという手法でゲームソフトメーカー側が対応をすることで解決します。

「故障」の例文

・『当機はエンジントラブルによる故障が発生しています』

この例は、乗り物がエンジンのトラブルにより、完全に動作が不可能となっていることを示しています。

「故障」は機能不全よりも重く、機能自体が完全に失われていることであるため、このケースではもはや乗り物のエンジンはその役割を全く果たしていない状態です。

この時、再度エンジンが始動可能である場合、「不具合」という言葉になり、かろうじてエンジンが機能するのであれば「不具合」と呼びます。

まとめ

「不具合」「故障」は、いわば一つの機能を備えた危機が存在する場合、その機能自体が失われているか、おかしな動作をしているかにあります。

「不具合」は単に、おかしな動作をしていることであるため、「故障」のように機能そのものすべてが失われることではないです。

ですが、両者とも共通している部分があり、おかしい状況下にあることは違いは無いため、おかしい部分を修復し、機能を元に戻さなければいずれ、「故障」か、修理すらできない状況下に移行しますので、「不具合」で和えれ「故障」であれ両者とも原因を究明し、修復をすることが急がれます。

また、「不具合」「故障」、どちらが恐ろしいかという問題ですが、「不具合」の場合、機能の一部が重要な部分であれば、それが機能していないと特定できない状況下にある場合、他が機能している分正常であると誤認することが恐ろしいと言え、「故障」の方が機能自体が停止している分、即座に重要な部分であれば動作を終了させ修理を優先できる分、「不具合」の方が機能がおかしくなっている個所が特定できない場合、恐ろしいと言えます。

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