「世界恐慌」と「金融危機」の違いとは?分かりやすく解釈

「世界恐慌」と「金融危機」の違い違い

歴史における経済は発展だけではなく、時に不安定になり世界中に大打撃を与えた時期もありました。

特に有名な経済の事件としては「世界恐慌」「金融危機」の2つがあり、それぞれ性質が異なるのが特徴です。

この記事では、「世界恐慌」「金融危機」の違いを分かりやすく説明していきます。

「世界恐慌」とは?

「世界恐慌」とは主に1929年に発生したアメリカニューヨークの株式暴落から始まった世界的な経済の恐慌を表します。

1929年に発生したニューヨーク株式暴落は世界中に影響を及ぼし、世界の国内総生産であるGDPは15%もの下落をしたことで有名です。

元々アメリカは1900年に入ってから経済的に急成長しており、国内でも生産や投資が活発に行われていました。

これらは過剰なまでに行われており、第一次世界大戦がありながらもアメリカは経済大国として世界をリードする存在になりました。

この流れに世界中の国々も乗っかり過剰な生産や投資していたのですが、1929年から発生した「世界恐慌」によってアメリカだけではなく、連鎖的に資本主義国もこの影響を大きく受けたことは有名です。


「金融危機」とは?

「金融危機」とは景気悪化から来る経済不安を表す言葉であり、様々な経済活動が連鎖的に悪化する状況を示します。

「金融危機」によって色々な分野がダメージを受けましたが、貨幣経済の中心である金融機関の経営が悪化する事態は特に大きなものとなるのが特徴です。

金融機関の経営が悪化すると様々な企業も連鎖的に悪化しますし、株価暴落も引き落とすことも多く世界的に連鎖していくことも多いのです。

「金融危機」として最近起きたものとしては2008年のリーマンショックがあります。

これはアメリカの低所得者向けのローンであるサブプライムローンのシステムが破綻したことが原因であり、これによって金融的な不安が発生して世界中に広まりました。


「世界恐慌」と「金融危機」の違い

「世界恐慌」はそれまで過剰な生産や投資していた状況から、株価暴落などを経て一気に経済が悪くなり恐慌状態になることを表します。

特に1929年に起きた「世界恐慌」は10年ほど続いたことから大きな歴史的事件として有名です。

「金融危機」は景気悪化から発生する経済状況であり、これも何かしらの事件や株価の変動が原因で発生することが多いのが特徴です。

規模としては「世界恐慌」よりかは小さいとされていますが、それでも2008年に発生したリーマンショックは日本も大きな影響を受けました。

「世界恐慌」の例文

・『世界恐慌によって多くの難民が発生した』

・『世界恐慌によるダメージは段々と回復してきており、労働者の仕事も増えてきた』

「金融危機」の例文

・『金融危機は株式暴落などから発生することが多い』

・『リーマンショック級の金融危機は日本にも多大な影響を与えたのだ』

まとめ

「世界恐慌」「金融危機」はそれぞれ発生する原因や状況が異なるものであり、世界的な規模で発生することもあります。

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